新型コロナウイルス感染症対策用の接触確認アプリCOCOA(ココア)の運用を停止すると河野太郎デジタル相が発表した。
感染対策の切り札として鳴り物入りで2020年6月にココアは導入されたが、その後も感染は抑えられていない。それは多くのトラブルに見舞われて不信感を持たれ、アプリが広く普及しなかったという日本の特殊事情からではない。21年2月末時点で同様のアプリを導入していた世界39カ国・地域と未導入国との間で感染制御実績に差はなかったという研究報告も出ている(総務省「情報通信政策研究」第5巻第1号)。
このように接触確認アプリが総じて十分に機能しなかった理由は、実は単純なものではなかったか。アプリはインストール先のスマートフォン同士が一定距離内に一定時間とどまっていたという事実を確認するだけで、スマホの所持者同士が会話をしたか、マスクを着用していたかなどは考慮しない。結果として感染可能性の濃淡はアプリ側で把握できず、確認の精度向上には限界があった。
からの記事と詳細 ( メディアの風景:COCOAの失敗 過剰な期待、現実見失う=武田徹 - 毎日新聞 )
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