Friday, September 30, 2022

こうなる前に心を休めて! 9つの過剰なストレス症状 - Women’s Health Japan

月曜日が近づくにつれ、ときどきブルーな気分になるのは一種の現代病。でも、米ラッシュ大学医療センター行動科学部長のスティーヴァン・E・ホブフォル博士によると、過酷な仕事や人間関係のもつれによる慢性的なストレスの症状は、ときとしてかなり捉えにくく見逃されがち。

次の症状が1つでも見られる人は、散歩をしたり、スマホをオフにしたりして日常的にリラックスする時間を作ろう。今回は、イギリス版ウィメンズヘルスから過剰なストレスにさらされている9のサインを見ていこう


ストレスの9の症状

1.週末に頭痛がする

米ワシントン大学頭痛センター長のトッド・シュウェット博士によると、ストレスレベルが急に下がったことで片頭痛がすることは珍しいことじゃない。規則正しい睡眠と食事を心がけ、片頭痛のほかのトリガーを鎮めておいて。

2.生理痛がひどい

米ハーバード大学の研究によって、ストレスが多い女性は、少ない女性の倍以上に生理痛がひどくなりがち。研究チームによると、これはストレスのせいでホルモンバランスが乱れるから。体を動かせば交感神経系が落ち着いて、生理痛とストレスの両方が軽減する。

3.アゴが痛い

米国歯科医師会の消費者アドバイザーで歯科医のマシュー・メッシーナ医学博士によると、アゴが痛いのは、ストレスで睡眠中の歯ぎしりが悪化しているサインかも。夜用のマウスピースを使えば、70%の確率で歯ぎしりが軽くなるか完全に止まるそう。

4.変な夢を見る

woman in depression closed face with hands and crying in bed melancholy mood, mental health life problems

Oleg BreslavtsevGetty Images

米ラッシュ大学医療センターの心理学名誉教授、ロザリンド・カートライト博士によると、夢はだんだん楽しい展開になるものなので、眠りについたときよりも起きたときのほうが気分はよいはず。

でも、ストレスを感じていると、この“だんだん楽しくなる過程”で目が覚めてしまうため、楽しくない部分が一晩中繰り返されることになる。この問題は睡眠習慣の改善で解決可能。就寝時間が近くなったらカフェインとアルコールの摂取を控え、1日7~8時間の睡眠を確保しよう。

5.歯茎から血が出る

ブラジルの調査チームが過去に発表された14件の研究結果を分析したところ、ストレスが多い人は歯周病になりやすいことが分かった。ストレスホルモンとして知られるコルチゾールの量が慢性的に多くなると免疫系が弱ってしまい、細菌が歯茎に侵入しやすくなるそう。

残業中にデスクで夜ご飯を食べる日が続いているなら、会社に歯ブラシを置いておこう。米国歯周病学会元会長のプレストン・ミラー博士によると、口腔の健康のためにも、運動と睡眠でストレスを減らすことが大切。

6.突然ニキビが現れる

young woman looking in mirror, about to squeeze spot

Zero CreativesGetty Images

米ウェイクフォレスト大学臨床皮膚科教授のギル・ヨシポヴィッチ医学博士によると、ストレスは吹き出物やニキビの原因となる炎症を悪化させる。

ピーリング作用のあるサリチル酸や殺菌性のある過酸化ベンゾイルを含むローションで肌を整え、毛穴を詰まらせにくい保湿液で肌の乾燥を防ぐこと。数週間経っても効果が現れないときは、皮膚科でより強力な薬をもらって。

7.肌が痒い

2000名以上を対象とした日本の研究により、慢性的な肌の痒みがある人は、ない人の2倍ストレスを感じやすいことが分かった。肌の痒みが原因でストレスが生じることは間違いなくあるけれど、研究チームの話では、不安やストレスが原因で皮膚炎、湿疹、乾癬といった基礎疾患が悪化することもある。ヨシポヴィッチ博士いわくストレス反応で神経線維が活発になると、肌が痒くなってくるそう。

8.アレルギー症状が悪化している

米オハイオ州立大学医学部の2008年の研究結果は、アレルギー患者が不安な気持ちになるようなテストを受けると、そうでないタスクをしたときよりも症状が出やすいことを示している。

この研究論文を執筆したジャニス・キーコルト・グレイサー博士によると、これはストレスホルモンがIgE抗体(アレルギー反応を誘発する血液中のタンパク質)の産生を促すから。

9.おなかが痛い

woman experiencing stomach pain while lying on the sofa at home

agrobacterGetty Images

不安とストレスは、頭痛、腰痛、不眠に加えて腹痛も引き起こす。1,953名の男女を対象とした研究でも、ストレスレベルがもっとも高い人は、ストレスが少なめの人の3倍、腹痛になりやすかった。

正確な理由はまだ分かっていないけれど、腸と脳は神経によってつながっているため、脳がストレスに反応すると、腸も同じシグナルを拾うという説がある。

だから臨床心理士によるカウンセリング、瞑想や運動でストレスがうまく減らせるようになると、おなかの調子もよくなるのかも。でも、しょっちゅう腹痛に襲われている人は、病院で食物アレルギー、乳糖不耐症、過敏性腸症候群、胃潰瘍の有無を調べてもらったほうがいい。

 

※この記事は当初、アメリカ版『Prevention』に掲載されました。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: THE EDITORS OF PREVENTION Translation: Ai Igamoto

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