Tuesday, September 20, 2022

保守派への「貸し」と「過剰な政治主導」、岸田氏の国葬決定の力学は [国葬] - 朝日新聞デジタル

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 岸田文雄首相が安倍晋三元首相の国葬を決定した背景には何があったのか。一橋大学の中北浩爾教授(政治学)は、保守層に政治的な「貸し」をつくる思惑があったと指摘します。安倍氏銃撃事件で明るみに出た自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係は、同党を長年研究してきた中北氏にとっても「驚きだった」と言います。

インタビューシリーズ「国葬を考える」

安倍晋三元首相の国葬をめぐり、世論の賛否が割れています。首相経験者としては1967年の吉田茂氏以来戦後2例目となる今回の国葬をどう考えたらいいのでしょうか。様々な角度から有識者らに聞きました。

 ――国葬を決めた判断には、どういった政治力学が働いたと分析されますか。

 「保守層を取り込んだ方が政権運営上、やりやすいという判断を岸田文雄首相がしたのだと思います。安倍派などからの国葬を求める声に応え、政治的な『貸し』を作る狙いがあったはず。長期政権を見据え、保守勢力の理解が欠かせないと考えたのでしょう」

 ――岸田氏は外相として長く安倍政権を支えた経験もあります。

 「首相就任前の岸田氏に話を…

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