大型の台風１４号の影響で、関東甲信越は２０日夕方ごろにかけて断続的に雨や風が強まる見込みで、土砂災害や川の増水、強風、高波などに十分な注意が必要です。
気象庁によりますと、大型の台風１４号は２０日午前４時過ぎに新潟市付近に上陸したあと、この時間は東北地方を東寄りに進んでいます。
関東甲信越では沿岸を中心に風が強まっていて、新潟県佐渡市の弾崎灯台では午前３時４０分ごろに２９.８メートル、神奈川県の藤沢市辻堂では午前５時すぎに２２.９メートルの最大瞬間風速を観測しました。
また、台風に向かって南から湿った空気が流れ込んで局地的に雨雲が発達していて、午前６時半までの１時間には長野県の菅平で３０ミリの激しい雨を観測しました。
関東甲信越では２０日の夕方ごろにかけて断続的に雨が強まる見込みで、局地的には１時間に５０ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
２１日朝までの２４時間に降る雨の量は、いずれも多いところで関東南部で１２０ミリ、関東北部と甲信、伊豆諸島で１００ミリ、新潟県で８０ミリと予想されています。
また、２０日昼ごろにかけて沿岸を中心に風が非常に強く吹き、２０日の最大風速は新潟県で２５メートル、関東で２３メートル、伊豆諸島で２２メートルと予想され、最大瞬間風速はいずれの地域も３５メートルに達する見込みです。
また、海上は大しけが続く見込みです。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の急な増水、強風、高波、それに落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。
交通機関に影響が出るおそれもあり、最新の気象や交通の情報を確認するようにしてください。
２０日朝の東京・立川駅は、台風１４号による混乱は見られませんでしたが、利用者からはいつもより自宅を早く出たなどといった声が聞かれました。
５０代の会社員の男性は「朝起きたときに雨が降っていたので交通機関の影響も気になり、いつもより３０分早めに自宅を出ました」と話していました。
３０代の会社員の男性も「電車が遅れると困るので早めに駅に来ました。この３連休は台風の影響もあり遠出をせずに過ごしました」と話していました。
６０代のパート従業員の女性は「折りたたみ傘でも大丈夫かなと思いましたが、外に出ると風があり、雨も降っていたので長い傘にしました」と話していました。
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