Saturday, January 30, 2021

SUBARU STIスポーツの魅力大解剖 - Goo-net(グーネット)

新車試乗レポート[2021.01.30 UP]

STIスポーツの魅力大解剖[新型 SUBARU インプレッサ スポーツ]

10月の改良で新グレードを追加したインプレッサスポーツ。今回は、最上級仕様にあたるSTIスポーツに注目。SUBARUラインナップの中でも、「STI」のスピリットをより手の届きやすい価格で手にすることができる。

この記事の目次

大人のプレミアムコンパクトとして選んでも満足できる仕上がりだ!

新世代スバルの走りが 体感できるモデルである

 STIスポーツでは初となるFFモデル。「スバル車と言えば4WDを活かした走りのよさ」など、4WD前提の話になりがちだが、駆動方式に拘泥せずに走りのよさを求めたのはスバル車の走りが新たなステージに進んだ証のように思えてならない。  FFのSTIスポーツは「STI」を冠するに相応な走りを示す。新世代スバルの走りと言ってもいいだろう。打てば響くようなスポーツ性能に、信頼と質で支えられたツーリング性能が渾然一体となった走行感覚だ。サスストローク制御を軸としたフットワーク全般の印象はFMCしたレヴォーグとよく似ている。レヴォーグにも採用されたSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)の幕開けモデルが現行インプレッサだが、SGPの最新版となるレヴォーグ開発におけるノウハウもフィードバック、と考えるのが自然だろう。つまりアップデートされているわけである。  具体的な進化点としてはハンドリングにおいては回頭反応と旋回力(横G)の立ち上がりのタイムラグの減少が挙げられる。操舵に呼応して切れ味よく回頭を開始するが、回頭に応じて後輪にも荷重がかかり、滑らかにコーナリングラインを絞っていく。応答遅れや過剰な反応が抑えられているので揺れ返し等の余分な挙動が少ない。操舵即応性と収束性がうまく両立されている。  滑らかに動き出し、ストロークが深くなるほどに減衰を利かせるサスストローク制御は、操安面だけでなく乗り心地の向上にも大きく寄与している。スポーツモデルらしい硬さながら、路面当たりは意外なほど穏やか。身構えさせるような衝撃を抑えているので、同乗者も安心の乗り心地である。  メカ式可変ダンパーの採用など新ハードウェアの導入も効いているのだろうが、当を得たチューニングがあってこそ良質なハンドリングと乗り心地と言える。  軽快なドライブフィールを示すNA2Lや心理的なサポートも大きいアイサイトと合わせ、身に馴染むようなファントゥドライブと懐深いツーリング性能を実現しているのがインプレッサSTIスポーツ。FF版レヴォーグと捉えてもいいモデルなのだ。

SUBARU インプレッサ スポーツ STIスポーツ

●発売日:’20年10月8日 ●車両本体価格:270万6000円(FF)/292万6000円(4WD)

■主要諸元(STIスポーツ・FF) ●全長×全幅×全高:4475×1775×1480(ルーフアンテナを含む。ルーフ高は1455)mm ●ホイールベース:2670mm ●車両重量:1350kg ●駆動方式:FF ●パワートレーン:2.0L水平4DOHC(154PS/20.0kg・m) ●トランスミッション:CVT(リニアトロニック)●WLTCモード燃費:13.0km/L ●最小回転半径:5.3m ●タイヤサイズ:225/40R18 ■主要専用装備(STIスポーツ・FF) フロントグリル(ブラック塗装加飾)/フロントフォグランプカバー(カーボン調+ブラック塗装加飾)/ルーフスポイラー(ブラック塗装)/18インチアルミホイール(ダークメタリック塗装)/STIチューニング SHOWA製SFRDフロントダンパー/STIチューニング リヤダンパー/専用シート/本革巻ステアリングホイール(ブラックラスト塗装ベゼル+レッドステッチ+高触感革)/ブラックラスト塗装加飾付き本革巻シフトレバー/ピアノブラック調シフトパネル(ブラックラスト塗装加飾)/レッドメーター(メッキリング付き、STIロゴ入り)/インパネ加飾パネル(ブラックラスト塗装)

各所をブラックアウト

グリル、フォグランプカバー、ルーフスポイラー、シャークフィンアンテナやドアミラーなど各部をブラックに。18インチアルミホイールもダークメタリック塗装の専用のもの。

目を引くSTIオーナメント

チェリーレッドのオーナメントが高性能モデル、「STI」であることを主張。IMPREZAやシンメトリカルAWDのリヤオーナメントは専用のラスターブラックに。

室内は上質&スポーティ

ファブリック/トリコットシートはブラック、レッドにライトグレーを組み合わせた配色。ピアノブラックの加飾などで、スポーツに寄りすぎず上質な印象だ。

スポーツペダルは標準装備。メーター、ステアリングステッチ、シフトブーツステッチ、インパネステッチなどにレッドを専用で採用している。

足回りはSTIチューニング

専用装備として、STIチューニングのショーワ製SFRDフロントダンパーと、同じくSTIチューニングのリヤダンパーを採用。素性の良い、インプレッサの走りをさらにレベルアップ。

【結論】STIスポーツの魅力とは?

マニアのみならず、一般ユーザーにも強くおすすめできる存在だ

 スバル車というとカーマニア向けのイメージが強い。しかもSTIスポーツとなれば尚更だろう。もちろん、カーマニアほど理解が深まるが、マニア限定の魅力と考えるのは早計である。2WDのSTIスポーツの価格は約270万円。高速長距離や山岳路の機会が多いユーザーにとって、ツーリング性能をコスパで量れば一般的なユーザーにとっても極めて魅力的な存在。街乗りにも手頃なサイズのプレミアムツアラーなのである。

「STIスポーツ」グレードはWRX S4とレヴォーグにも設定

レヴォーグ
WRX S4

通常グレードとして、STIの名を冠するのは現在2つ。ハイパフォーマンスセダンであるS4のSTIスポーツ アイサイトと、フルモデルチェンジしたばかりのレヴォーグのSTIスポーツ/EXだ。

●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之

内外出版/月刊自家用車

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