この軽さ、肩や首があんまり疲れなさそうかも。
カメラでおなじみキヤノンが、現実世界に3DCGを重ねて見えるようにできるMR(複合現実)ヘッドマウントディスプレイの最新型「MREAL S1」を発表しました。
微調節のため可動部が多い
その特徴は、頭の大きさや目の高さ、幅などに応じて各所を微調整でき、フリップアップ機構でディスプレイ部分を上に90度開いてすぐに目視ができる点。さらに従来型で得たユーザーの意見や人間工学に基づいたデザインにしたことで、小さく軽くなっています。
重さはディスプレイだけだと約137gで、ヘッドマウントも合わせると338g。大きさは幅が約186mmで高さが138mm、奥行きが250mmとのことで、ディスプレイだけなら片手で持って使えます。軽くできたのは、対応する高性能ノートPCをなどに演算処理を任せ、ディスプレイとは分業にしたためなんですって。
性能面では、まず「MREAL S1」をかけた人と別の場所にいる人でCGを共有できます。そして周囲の静止物から特徴点を抽出し、ガラスや床の反射で起こる誤差も軽減しつつ、自身の位置座標を推定する空間特徴位置合わせが進化した点も挙げられます。CGと自分の相対的な距離や大きさの関係がより正確になったんですね。
使い方としては、CGモデリングの作成やプレゼン、工事現場で立体的な完成予想図を重ねて見たり、もしくは職業訓練といった実務的な用途が想定されています。発売は2021年2月下旬で、価格はオープンとのことです。
他社製品と重さ比較
たとえば従来型の「MREAL」はディスプレイのみで480g、ヘッド・マウントユニットと合わせると1,040gほどの重さでした。そしてVarjo(ヴァルヨ)の「 XR-3」は594gで、Microsoft(マイクロソフト)の「HoloLens」は579g、「HoloLens2」だと566g。Lenovo(レノボ)の「ミラージュARヘッドセット」なら約470g。オマケとしてゴーグルではありませんが「AirPods Max」でも370gなので、どれほど軽いのかが何となく分かるかなと思います。
ゲーム用というわけではありませんが、もしゲームをするなら、『スーパーマリオブラザーズ』の「1-1」や、本物のストリートで戦う『ストII』で遊んでみたいものですね。
Source: YouTube, Canon via MdN DESIGN INTERACTIVE
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