話を聞くときは共感的に
まず、保護者に気を付けてほしいのは「家庭ではリラックスさせてあげてほしい」ということです。ただでさえ、新学年は新しい友達、新しい先生、新しい教室など新しいことばかりで、子どもたちは楽しい半面、ストレスもたまります。おまけに6月に入って暑さも増してきました。 加えて、家庭での自粛生活が続いたことで、生活リズムが乱れている子や体力が低下している子が多いことが予想されます。ですから、家庭では子どもたちを十分リラックスさせて、休ませてあげてほしいと思います。家庭でも追いまくられていると、次の日に元気に登校することはできません。 子どもの話を聞くときは、共感的に聞くように心掛けてください。特に、愚痴や悩みには十分な共感が必要です。共感してもらえるだけでストレスが軽減されます。もし、アドバイスや励ましをするにしても、十分共感してからにしてください。 次に、先生たちに心掛けてほしいのは、子どもたちが「学校って楽しい」「授業・勉強が楽しい」「先生が大好き」と思えるようにしてあげることです。これが最優先です。もちろん、勉強の遅れは気になると思いますが、それを取り戻そうとギュウギュウ詰めにしないでください。 教科書の内容を全部やる必要はありませんので、思い切った精選をしてください。筆者は長年教壇に立ってきましたが、その経験で言えば、教科書には省ける部分もありますし、軽い扱いでよい部分もたくさんあります。精選すれば、「夏休みの大幅短縮」「土曜日授業」「授業7時間目まで」などしなくても大丈夫です。 これ以上、子どもを苦しめないでほしいと思います。子どもは勉強するロボットではありません。子どもには、遊んだり、休んだり、ボーッとしたりする時間が絶対に必要です。 保護者や先生が勉強の遅れを取り戻そうと無理すると、その反動が必ず出ます。子どもたちは既に今でさえ、ストレスをため込んでいるのに、これ以上負荷をかけると深刻な弊害が出てきます。心身症やうつ病になる子、いじめで発散しようとする子なども出てくるでしょう。 繰り返しますが、子どもはロボットではありませんので、大人の一方的な考えで遅れを取り戻そうと無理をさせても、絶対にうまくいきません。
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June 07, 2020 at 10:22AM
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学校再開で子どもはストレス 家庭で十分な休養を、授業は詰め込まなくていい(オトナンサー) - Yahoo!ニュース
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