Sunday, August 6, 2023

多度大社上げ馬神事 県審議会”十分なガバナンスがとられず”|NHK ... - nhk.or.jp

三重県指定の無形民俗文化財で、桑名市の多度大社で行われる伝統行事、「上げ馬神事」について、「動物虐待ではないか」という指摘が出ている中、3日、文化財保護に関する県の審議会が開かれ、「十分なガバナンスがとられていない」として、神事の実施主体を明確にすることなどを求める意見をとりまとめました。

多度大社の「上げ馬神事」は、若者が馬に乗って急な坂を駆け上がり、頂上の壁を越える伝統行事で、三重県の無形民俗文化財に指定されています。
ことし5月の神事では、参加した馬1頭が転倒して骨折し、獣医師による殺処分の対応がとられたことなどから動物虐待だと指摘する声や文化財の指定の解除を求める声などが県などに寄せられています。
こうした中、3日、津市内で県の文化財保護審議会が開かれ、はじめに県の担当者が馬が殺処分となった経緯などについて説明しました。
審議自体は非公開で行われ、審議会のあと、岡野友彦会長ら委員による記者会見が開かれました。
この中で岡野会長は神事のガバナンスが十分に行き届いておらず多度大社や地元の代表の間で神事を行う主体を明確にすることや人や馬ともに事故のないよう安全管理を徹底することなどを県が神事の主催者側に求めるべきだとする意見をとりまとめ、県教育委員会に提出したことを明らかにしました。
また現時点では文化財の指定を解除する考えはないものの、来年の神事を現地で調査することを決めたということです。
その上で、岡野会長は「動物愛護などに関する法律を遵守した上で、現代にあった祭りとなるようにしてほしい」と述べました。

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