例えば、釣り動画と呼ばれる、過剰なタイトルやサムネイルで視聴者の期待を煽りながら、中身が全く違う動画の場合、以前は低評価の比率を見れば動画を視聴する前に判断ができますが、低評価が非表示になったことで、視聴しないとその動画の中身の評価はわかりません。高評価・低評価ボタンは、視聴者からの意思表示の一つであり、視聴者にとってもYouTuberにとっても動画の良しあしを測る指標の一つでした。低評価のボタンが非表示になったことによる混乱は、少しの間は続きそうです。 このような視聴者からの評価を非表示にするプラットフォームの仕様変更は、Instagramが投稿された画像に対する「いいね」の数を非公開にしたことも挙げられます。過剰にいいねの数だけを増やそうとする投稿や、いいねの数に対する執着を減らす効果がありました。 現在のYouTubeでは、チャンネルにファンをつけることや維持率が重要になります。動画を再生してすぐに多くの視聴者が離脱した場合、その動画は釣り動画である可能性が高いと判断され、他の視聴者にオススメされにくくなります。この点において、低評価の非表示は、AIが視聴者維持率を分析することにより、釣り動画を排除することが可能になったために実現したとも言えます。ファンをつけるようなチャンネル設計をし、視聴者が最後まで見るような魅力的な動画を制作し続けると、今から参入してもYouTubeで成功することができます。 ファンのつけ方として、自分自身にファンをつけないYouTuberもいます。私自身もそうですが、自分にファンがつくのは結構な負担となります。顔を出しているとプライベートにも影響しますし、自分のファンからの好意や期待が精神的な負担となる場合もあります。これを避けるために、顔出しをしなかったり、アニメを制作するなどコンテンツにファンをつける方法もあります。
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