県は2日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が国内で確認されたことを踏まえ、今後の対応方針を公表した。ゲノム解析や濃厚接触者の範囲を広げた上でのPCR検査の実施によりオミクロン株に感染しているかどうか早期に確認する。健康観察も徹底する。県は同日、オミクロン株の国内2例目の感染者となった20代男性の濃厚接触者に、本県在住者1人が含まれていることを明らかにした。
対応方針は、県感染症対策本部員会議で示した。早期発見に向け、全ての新型コロナの陽性者を対象にゲノム解析を行うとともに、濃厚接触者をこれまで以上に幅広く認定する。オミクロン株と判明したり、疑われる場合は個室での入院とする。また、オミクロン株の感染が確認された患者と同じ航空機に乗り、濃厚接触者に認定された人は「疑似症患者」とし、宿泊療養施設で健康観察する。
県によると、濃厚接触者に認定された本県在住者は、南米ペルーから中東カタール経由で成田に到着した20代男性と同じ航空機に搭乗していた。帰国時の検査では陰性だった。現在は県内の宿泊療養施設で健康観察中で、症状や体調に変化はないという。
オミクロン株は従来株に比べ強い感染力やワクチン効果の低減、再感染のリスクの増加などが懸念されているが、県アドバイザーの金光敬二福島医大教授は本部員会議で「重症化するというデータはなく、ワクチン効果もどこまで低減させるか分かっていない。科学的なデータが出るまで待ってほしい」と述べた。
また、本県在住の濃厚接触者について「確認されたのは濃厚接触者であり感染者ではない。過剰な反応は避けてほしい」とし、県民に冷静な対応を求めた。
内堀雅雄知事は「新たな変異株でも予防策は従来同様、基本的な感染対策の徹底が重要だ」と強調。密閉、密集、密接の「3密」の回避やマスクの正しい着用、手指消毒の徹底などを改めて訴えた。
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