アメリカ・テネシー州メンフィスで28日、抗議デモが行われ、「正義なしでは!平和なし!」との声が響きました。参加者は「殺人警官たちは刑務所へ!」と書かれたプラカードをかかげ、警察車両を取り囲む一幕もありました。
このデモの発端となったのは、今月7日に起きた警察官による暴行事件です。
警察官が「地面に伏せないとスタンガンで撃つぞ」と告げると、路上に横たわった29歳の黒人男性は「やめろ!」と叫びました。その後、母に助けを求めるように叫んでいました。
交通違反の取り締まりをしていた複数の黒人警察官がこの男性を押さえつけ、殴るなどの激しい暴行を加えていたのです。暴行を受けたタイリー・ニコルズさん(29)は、この3日後に死亡しました。
警察による調査では、過剰な実力行使があったとして黒人警察官5人は免職となり、殺人などの罪で起訴されました。5人はいずれも、街頭犯罪対策部隊「スコーピオン」に所属していたということです。
27日には、アメリカ・ニューヨーク州でデモが行われました。
「私たちが望むのは……正義!」「いつ望んでいる……今!」
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またも起きた警察官による黒人への暴行。警察の対応を非難する抗議活動はアメリカ各地に広がっています。
こうした中、バイデン大統領は、暴行によって死亡したニコルズさんの両親と電話で話しました。
バイデン大統領
「こんなひどい表現を知っていますか。『若死にするのは善人だけ』」
「彼はハンサムで素晴らしい青年だ」
ニコルズさんの母親
「ありがとうございます。彼は腕に私の名前のタトゥーをしていました」
バイデン大統領
「とてもつらいことです…。何か助けが必要ならば何でも言ってください」
「あなたたちにはいつか私に会いに来てほしいと思っています」
両親に電話で「ホワイトハウスに招待する」と話したバイデン大統領。電話後、「正義を求める人達は暴力や破壊に訴えるべきではない」と話し、議会に対して声明で、警察の改革法案の成立に協力するよう呼びかけました。
また、テネシー州の警察は、起訴された5人が所属していた「スコーピオン」を解散させたと発表しました。抗議が暴動に発展しないよう警戒を募らせています。
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