オーバリンの家の外観。
Pradnya Martz/Keller Williams Citywide
- 米オハイオ州オーバリンに、18カ月かけて2ベッドルームの夢の家を設計した夫婦がいる。
- この家には黄色のキッチンと2階層の音楽・娯楽室がある。
- この家でミニコンサートを開いていたと所有者のキャサリン・コールドウェルは話している。
オハイオ州オーバリンの森の中に、モダンで角ばった見逃せない住宅がある。2人の音楽家のために設計されたこの家は100万ドル(約1億3200万円)で初めて売りに出された
オハイオ州オーバリンのパイル・サウス・アムハースト・ロード170番地にあるパズルのような家。
Courtesy of Pradnya Martz, Keller Williams Citywide
広さ6873平方フィート(約638平方メートル)のこの家は、キャサリン・コールドウェル(Catharina Caldwell)とその亡き夫、ジェームズ(James)が所有するものだ。妻のキャサリンは元クリーヴランド管弦楽団(Cleveland Orchestra)のチェロ奏者で、オーバリン音楽院(Oberlin Conservatory)で教えていた。また夫のジェームズも同学院でオーボエの教授を務めていた。
夫妻は建築家マーク・レスナー(Mark Lesner)とともに18カ月かけてこの家を設計したと、不動産業者のケラー・ウィリアムズ・シティワイド(Keller Williams Citywide)の担当者、プラドニャ・マーツ(Pradnya Martz)を通じて、キャサリンがInsiderにコメントした。
「この家に住むのは夢のようだった。ジェームズは67歳で亡くなるまでの1年半という短い間、ほとんどこの家を離れることはなかった。私は一人になっても、私たちが計画していた通りにこの家を使ってきた」とコールドウェル夫人は話している。
玄関ホールの窓からは陽光と周囲の木々の景色が見える。斜めになった柱はこの家の変わった形を強調している
1階の大きな玄関ホールがこの家を訪れる人を歓迎する。
Courtesy of Pradnya Martz, Keller Williams Citywide
コールドウェル夫人にとって、この家に住んでいることが最も特別なのは、外とのつながりを感じられることだという。
「20人のパーティーを開いている時も、友人が何人か集まった時も、一人でいる時でも、外を見るだけで落ち着き、心地よさを感じることができる」とコールドウェル夫人は話す。
家を設計する際、コールドウェル夫妻は、長年かけて制作・収集していたアートを展示できるように壁面を多く取りたいと考えていた
別の角度から見た玄関ホワイエ。広々としており、植物やアートを飾るのにも適している。
Courtesy of Pradnya Martz, Keller Williams Citywide
コールドウェル邸は、それ自体も印象的ではあるが、実は近くに有名な建築がある。
フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)がオハイオ州で最初に設計したユーソニアン住宅(Usonian house)のウェルツハイマー・ジョンソン邸(Weltzheimer-Johnson House)がすぐそばにあるのだ。
不動産プラットフォーム、リアルター・ドットコム(Realtor.com)のデータでは、オハイオ州オービリンの住宅の住宅価格の中央値は、25万5800ドル(約3377万円)だ。
現在、この地区では11棟の一戸建てが売りに出されており、価格は9万5000ドル(約1254万円)から100万ドル(約1億3200万円)で、コールドウェル邸はこの地区で最も高額な物件となっている。
プロの音楽家であるコールドウェル夫妻は、音響のいい音楽室も望んでいた
2階層のエンターテインメント空間。
Courtesy of Pradnya Martz, Keller Williams Citywide
「音楽室は、毎年行われる新年のコンサートに参加する6〜10人の友人たちのために設計された」とコールドウェル夫人は言う。
「リハーサルをしながら1週間ハウスパーティーをし、パーティーとコンサートには40人くらいのゲストが集まった」
また彼女が音楽を教えていたころは、生徒たちの学期末発表会をこの家で行うこともあったという。
「この部屋の音響はクラシック音楽にぴったり」と彼女は話している。
「ユニークな家の中を、人々はいつも興味深く見ていた。40人から60人のゲストが上下階に分かれるので混雑を感じることなく交流できた」とコールドウェル夫人は話している
リビングルームは2階にあり、エレベーターで行くこともできる。
Courtesy of Pradnya Martz, Keller Williams Citywide
リビング、キッチン、ダイニングは2階にあり、エレベーターで移動することができる。
「初めからエレベーターを設置したのは、ベストな選択だったと思う」とコールドウェル夫人は言う。
夫妻は当初、2階のキッチンまで食料品を運ぶためにエレベーターの設置を希望していたが、年を取って体が弱ってくるにつれてエレベーターは必需品になったのだという。
全体的にニュートラルな色調のこの家のインテリアに、明るいキッチンがポップな彩りを添えている。キッチンキャビネットは、フェラーリ(Ferrari)社製で、物件情報によるとまさに本物の「フェラーリ・イエロー」である
キッチンにはフェラーリ社製のキャビネットがあしらわれている。本物の「フェラーリ・イエロー」だ。
Courtesy of Pradnya Martz, Keller Williams Citywide
「上の階には窓があり、周囲の自然を180度見渡せる」とコールドウェル夫人は言う。
「温かみのあるクリーム色の壁に映る葉や影の変化を見て、季節の移り変わりと感じることができた」
寝室は、主寝室とゲスト用の2部屋がある
主寝室。
Courtesy of Pradnya Martz, Keller Williams Citywide
ゲスト用の寝室は介護者を想定して設計された。
「2010年、私が大病を患った時にその部屋の入居者が決まった。彼らはランドリールームを自分たちのキッチンとして使用できた。私は病気が回復した後も、誰かが家にいることを楽しんだ」とコールドウェル夫人は話している。
この家には、2つのフルバスルームがある。コールドウェル夫人によると、夫妻はマスター・バスルームをビーチをイメージしたデザインにしたという
マスター・バスルーム。
Courtesy of Pradnya Martz, Keller Williams Citywide
「夫のジェームズと私は40年近く、見ても聴いても美しいものを創造してきた。しかし、オーバリンのパイル・ロード170番地の家を作ることには本当に心血を注いだと言っていい」
コールドウェル夫人は、リタイアメント・コミュニティ(高齢者が集まって街を形成し暮らすコミュニティ)への移住を計画しているため、この家を売りに出している
オーバリンの家の外観。
Pradnya Martz/Keller Williams Citywide
「音楽家のために作られた家だが、アートやダンス、ヨガのスタジオとして使うこともできる」とコールドウェル夫人は言う。大勢のゲストを収容できるため、エンターテインメントや結婚式の会場としても利用できるだろう
また、彼女は世代を超えた家族の住まいにも適しているだろうと付け加えている。
「自然と人工物の両方の美しさを大切にする人に愛される家だと想像できる」とコールドウェル夫人は話している。
からの記事と詳細 ( 音楽家のために作られた、40人のゲストを迎えるの十分な広さの邸宅が売り出し中 - Business Insider Japan )
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