「何分遅れているんですか」
「主観は聞いていない。ファクトを教えて」
東京都心の超高層ビル。外資系コンサルタント会社の一室で、勅使川原(てしがわら)真衣さん(40)は、上司からデータで語ることをたたき込まれていた。
当時28歳。東大大学院を修了後、市場調査会社をへて転職したばかりだった。成果を出そうと焦っていた。
入社から3カ月後、ストレスで髪の毛が抜け始めた。少しすると今度は顔中に吹き出物ができた。
鏡の前に立つのが嫌になり、産業医に相談すると「仕事を休んだほうがいい」と言われた。
それでも「勝ち抜いてこそ発言権を持てると思っていた」
「0.5秒でも早く」
28歳で外資系コンサルタント会社に転職した勅使川原さんは、激しい重圧のなかで努力し、光を見いだしていきます。ところが10年後、予期せぬ事態に見舞われます。
幼いころから家で「がんばれ…
からの記事と詳細 ( 子を残して死ねない過剰な「能力社会」 病気で気づいた生産性の ... - 朝日新聞デジタル )
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