Wednesday, February 2, 2022

オミクロン株 マスク着用も近づいて会話で感染可能性高まる|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp

スーパーコンピューター「富岳」を使った研究で、新型コロナウイルスのオミクロン株は、マスクをした状態であっても50センチ以内に近づいて会話をすると感染の可能性が高まることがわかりました。

神戸市にある理化学研究所などの研究チームは、新型コロナウイルスの飛まつの広がりをスーパーコンピューター「富岳」を使って研究しています。
今回は、従来株よりも感染力が強いとされるオミクロン株の影響を調べるためデルタ株の1.5倍の感染力と想定して、これまでに起きたクラスターの状況などをもとにマスクをしていない場合と、つけている場合で飛まつの広がり方の違いをシミュレーションしました。
その結果、15分間対面で会話したときの平均の感染確率は、▼マスクをしていない場合、50センチ以内の距離ではほぼ100%、1メートルの距離でおよそ60%となりました。
また、▼マスクをしている場合は、50センチ以内の距離ではおよそ14%となった一方、1メートル以上の距離ではほぼ0%となり、マスクをして会話をする場合でも十分な距離をとることが必要だとしています。
また、イベント時に隣に座った人と会話をしたシミュレーションでは、▼マスクをしていない場合、周囲の人の感染確率は50%近く、▼マスクをした場合でも、隣の人は感染確率が40%になることがわかりました。
一方で、距離をとって座った場合には、感染確率が低く押さえられるということです。
今回の研究結果から研究チームは、学校の授業などは、マスクをして十分な距離をとれば感染リスクは低いと指摘し、近い距離で会話することが増える休み時間は飛まつが充満しないよう短時間で複数に分けて取ることも対策の一つだとしています。
理化学研究所の坪倉 誠チームリーダーは、「マスクをつけることに加え、人との接触時間や会話する距離をもう一度、原点に戻って考えてもらうことが重要だ」と話していました。

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