今月2月18日に発売を迎えた『Horizon Forbidden West』。同作は、前作『Horizon Zero Dawn』から半年後の世界を舞台にする、PlayStation 4/PlayStation 5向けオープンワールド・アクションRPGだ。 主人公のアーロイは、謎の腐蝕現象の原因を調査し世界を救うため、新たなる舞台となるアメリカ西部へと旅立つ。
本作はもともと、2021年ホリデーシーズンのリリースを予定していた。しかし昨年夏には、2022年2月18日の発売にずれ込むと発表。結局は今月の発売を迎えたかたちだ。こうした延期の背景について、開発スタジオのGuerrilla Gamesにてゲームディレクターを務めるMathijs de Jonge氏が回答。海外メディアNU.nlのインタビューにて語っている。
インタビュアーはJonge氏に対し、ゲーム企業の多くが組織的に過剰な労働時間になりがちであることについて尋ねた。これに対しJonge氏は、『Horizon Forbidden West』の開発チームでは、そうしたことはほとんど起こらないと回答。チームは、クランチの欠点についてよく理解していると伝えた。そのため、チームが予定を立てるときは、クランチのデメリットについてよく考慮に入れているそうだ。
例として、クリスマスの時期には、まったく仕事をおこなわず、すべてのスタッフが2週間の休みをとれるようにしたという。オフィス自体が閉鎖したため、出社して仕事することもできない状態だったそうだ。一部のスタッフについては、ホリデーをとらず仕事を続けることを選んだという。そうした人を止めることはしなかったものの、会社としては可能な限り休暇をとるように強く発信していたとのことだ。
そしてJonge氏は、『Horizon Forbidden West』の延期についても言及。同作はもともと2021年末に発売が予定されていたが、そのためには開発チームに過重な労働を課さなくてはならなかった。しかしスタッフはリラックスして休暇をとり、家族や友人などと過ごす必要がある、とJonge氏はコメント。そうした方針が、『Horizon Forbidden West』の発売を現在にまで延ばした一因であると語っている。
なおJonge氏はインタビューのなかで、ほかにもさまざまな質問に回答している。たとえば『Horizon Zero Dawn』で女性主人公を採用した理由についても語られた。Jonge氏によれば、スタジオの過去作である『キルゾーン』シリーズにおいては、ヘルガストなどの敵キャラクターにばかりスポットがあたり、メインキャラクターを作れないことにフラストレーションを感じていたそうだ。また『キルゾーン』においては灰色めいた色調が主であったことから、『Horizon Zero Dawn』においては反対の取り組みに挑戦。屈強な戦士ではなく、女性主人公をカラフルな世界で描くことに決めたという。
また、アーロイは女性主人公でありつつも、過度に女性性を押し出した描かれ方をされない。開発チームとしては、機械獣と戦う若い戦士を描くうえで、プレーンな見た目のキャラクターを必要としていたという。あくまで良い、クールなキャラクターを作るうえで、性を押し出す必要はなかったと考えられたそうだ。インタビュー全文はこちらを参照してほしい(オランダ語)。
『Horizon Forbidden West』はPS4/PS5向けに発売中だ。
からの記事と詳細 ( PS4/PS5『Horizon Forbidden West』の延期は、「過度な労働を避けるため」だった。クランチを回避したスタジオの姿勢 - AUTOMATON )
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