岡山市北区の住宅で5歳だった女児を鍋の中に長時間立たせる虐待をしたとして母親と内縁の夫が逮捕された事件で、女児は普段から十分な食事を与えられていなかった疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かった。住宅に設置されていたカメラの映像などから判明したという。
女児は西田真愛(まお)ちゃん。逮捕容疑の虐待があった2021年9月に意識不明で搬送され、22年1月に6歳で死亡した。岡山県警が強要容疑で逮捕したのは、実母の西田彩容疑者(34)と内装工の船橋誠二容疑者(38)。船橋容疑者は容疑を認め、西田容疑者は否認しているという。
捜査関係者によると、西田容疑者宅にはビデオカメラのような撮影機器が備え付けられ、虐待行為の映像が残っていた。県警は、両容疑者が真愛ちゃんらを監視するために設置した可能性があるとみている。県警が映像などを調べたところ、西田容疑者らが普段から真愛ちゃんに十分な量の食事を与えていなかった疑いが浮上したという。
船橋容疑者には、西田容疑者宅から約9キロ離れた岡山市南区に自宅があり、西田容疑者宅には通ってきていた。西田容疑者は船橋容疑者が不在の際、LINEなどで真愛ちゃんの様子を頻繁に伝えていたという。県警は虐待行為についての報告もあったとみている。
捜査関係者によると、押収し…
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