欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるレーン理事は、短期的な高インフレに過剰反応しないようECBは注意する必要があると述べ、突然の引き締めによって物価上昇圧力が今後過度に弱まる事態を招く恐れがあるとの見解を示した。
レーン氏はMNIが17日主催したバーチャル行事で、「2%というインフレ目標に対するコミットメントにおいて、ECBは対称的と見られることが特に重要だ」と発言。「短期的な高インフレが過剰な金融政策の引き締めを誘発し、インフレが中期的に目標値の2%を継続的に下回るというリスク」があるとして、当局者は過剰反応してはならないとの考えを明らかにした。
同氏は中期的にインフレが2%程度で安定すれば、金融政策の「漸進的な正常化」が可能になるとした上で、最近の指標からこの安定化には時間がかかると考えていると述べた。現在の高インフレが長期化することはないとの見方も示した。
原題: Lane Warns ECB Mustn’t Overreact to High Near-Term Inflation
(抜粋)
からの記事と詳細 ( ECBのレーン氏、短期的な高インフレに過剰反応しないよう注意必要 - ブルームバーグ )
https://ift.tt/fdREcK9
0 Comments:
Post a Comment