新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による最初の緊急事態宣言から2年近くが経過した。この間、テレワークやオンライン授業が急速に普及し、自治体への申請からエンタメ鑑賞までサービスのデジタル化、オンライン化が進んでいる。自宅でPCを使う時間が増えているだけに、使うPCの性能や機能が日々の生活の質を左右するようになってきている。
一方、PCでは新しいOSのWindows 11が登場した。見た目が洗練されただけでなく、使い勝手も向上している。PCを購入した後で、このような大型アップデートが来てしまうと残念な思いになるが、逆に大型アップデートの直後というのは購入のキッカケとしては悪くない。古いPCを使っている人、新規でPCの導入を考えている人が新たなPCを導入するには良いタイミングだろう。
この機会に、テレワークやオンライン学習などを快適にするために新たにPCを導入したいと考えている人に、有力な候補としてお勧めできるのが、マウスコンピューターの「mouse B5-i7」シリーズだ。15.6型の大画面とキーボードなど余裕の基本性能を備えており、長時間使っていてもストレスや疲労がたまりにくい。それでいてボディーの奥行きが短く手頃なサイズにおさまっているため、職場や学校、あるいはカフェなどに持ち出して使うにも都合が良い。
いくつかのバリエーションがある中で、Windows 11搭載の評価機「mouse B5-i7-H(プレミアムモデル)[Windows 11]」を入手したので、内容をじっくりみていこう。
大きな画面と持ち運べるサイズを両立 扱いやすいボディー
シルバーカラーのボディーは、横長のフォルムが印象的だ。特別に小さく薄いというわけではないが、15.6型と大きな画面を搭載しつつ、あまり場所をとらず、扱いやすいサイズにまとまっている。天板と底部にはアルミニウム合金を採用しているため頑丈さも十分で、持ち出しが必要な時にはサッと持ち出すことができる。
この横長のフォルムはテレワーク、モバイルワークと相性が良い。オフィスのデスクに比べて、一般的な家庭用のテーブルは奥行きが短いことが多い。また、新幹線などに据え付けられている折りたたみテーブル、カフェのテーブル、大学の講堂にある机などもやはり奥行きが短い。そういった場所で奥行きが長いPCだと少し窮屈に感じるが、本製品のボディー(奥行きが約24mm)はビジネスや学習におけるさまざまなシーンでも自然にフィットする。
見やすい15.6型フルHDの画面を採用
在宅ワークを実施すると改めて見直されているのが、画面のサイズと表示の大きさだ。在宅ワークや学習用途では、毎日ほぼ長時間利用することになるだけに、ストレスにならない、疲労の原因にならないということが重要で、場所をとらない範囲で大きいほうが望ましい。
その点で本製品の15.6型画面はちょうどいい。画面解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)と標準クラスで、詳細なスペックの記載はないが、視野角も広めで視認性は非常に良好だ。表面は非光沢のノングレア仕上げで、眼精疲労の原因になりやすい照明などの映り込みも抑えられている。
テンキー付きで数値入力もはかどるキーボード
在宅ワークや学習用途ではキーボードで長文を入力する機会もあるだろう。窮屈なキーボードでの作業はストレスや疲労の原因になるだけに、キーの間隔が十分にあって打ちやすいキーボードを搭載していることは必須条件だ。
その点、本製品は横長のボディーを生かして、テンキー付きのゆとりのあるキーボードを搭載している。キーピッチは約19mmと十分な間隔があり、カーソルキーやテンキーを少し離して配置するなどミスタイプしにくい配慮も見られる。
テンキーがついているのもポイントで、経理や事務などの数値入力作業もスピーディーにこなすことができる。
キーストロークも約1.8mmと深めで、スイッチも反発が強すぎることがないよう適度に調整されている。
続いて、インタフェース回りのチェックしつつ、ベンチマークテストで本製品の実力を見ていく。
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外部ディスプレイもスマートに接続可能
ディスプレイ出力端子はHDMIとType-C(DisplayPort Alternate Mode)を装備する。フリーアドレスのオフィスや在宅ワークでは、生産性向上のために外部ディスプレイを接続するスタイルが一般的であり、そういった運用をしたい場合にもスマートに対応できる。HDMI端子はプロジェクターや家庭用TVでも標準的な規格なので、取引先企業でのプレゼンテーション、出張先ホテルにある大型TVにつなぐ必要がある場合にも重宝する。
USB端子はディスプレイ出力対応のType-C含めて4基あり、そのうち2基は10Gbps(USB 3.2 Gen 2)対応と高速な周辺機器も本来の性能で接続可能だ。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LAN、Wi-Fi 6対応の無線LAN、Bluetooth 5.1を標準で装備する。高速な無線通信に対応しつつ、有線LAN端子もしっかり装備しており、ビジネスホテルや海外ホテルではセキュアな無線環境が整っているとは限らないので、有線LAN端子があると安心だ。
また液晶ディスプレイの上部に100万画素のWebカメラと、デュアルアレイマイクを内蔵しており、ビデオ会議も追加装備なしでスマートにこなせる。
ビジネスからエンタメ、ライトクリエイティブまで快適にこなせる性能
CPUは4コア8スレッドのCore i7-1165G7(2.8GHz〜4.7GHz)を採用する。開発コード名「Tiger Lake」で知られる第11世代Coreプロセッサの主力モデルだ。
メモリとストレージはBTOで柔軟にカスタム可能だ。今回の評価機は、メモリが16GB、ストレージにPCI Express(NVMe) SSDを1TB搭載する構成だったが、BTOではメモリが最大64GBまで、SSDは2TBまで(PCIe 4.0 x4接続も指定可能)選べる。
この構成ならば、ビデオ会議を始め、オフィスアプリでの書類作成などビジネスや学習を快適にこなせるのはもちろん、写真や動画のシンプルな編集、息抜きのカジュアルゲームなどまで幅広く対応できる。OSは標準でWindows 11 Homeだが、BTOではWindows 11 ProかWindows 11 Proのダウングレード権を利用したWindows 10 Proも用意されている。
ビジネスもカジュアルクリエイティブもサクサクこなせる高性能
ベンチマークテストの結果を見よう。一部のテストでは参考として、2018年に発売された旧型のノートPC(CPU:Core i5-8250U、メモリ:20GB、SSD:SATA 960GB、Windows 10 64bit)のスコアも掲載した。
結果はご覧の通りで、本製品の性能はとても優秀であり、比較対象の旧型ノートPCをぶっちぎるスコアとなっている。
静音性や放熱設計も優秀だ。アイドル時は無音に近く、高負荷時でも冷却ファンが回り出したのが分かるという程度の音にとどまる。また、ボディーに不快な熱を持つこともなかった。Core i7-1165G7は、1kgを切る最軽量クラスのPCにも搭載可能な省電力CPUだけに、本製品ならば余裕を持って放熱できるのだろう。
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これからのライフスタイルにぴったりのノートPC
同社直販サイトにおける評価機(16GBメモリ/1TB SSD)の価格は13万5080円(税/送料込み、以下同様)だ。Microsoft Office 2021付属モデルは16万2580円で、コストパフォーマンスの良さは疑いのないところだ。
ビジネスを余裕たっぷりにこなせる高い性能、15.6型の見やすい画面に打ちやすいテンキー付きキーボード、放熱設計にも静音性にも優れたボディー、実用的な接続端子、安定した高速通信ができるWi-Fi 6対応の無線LAN、液晶ディスプレイ上部に内蔵されたWebカメラなど、テレワーク/オンライン学習向けの条件をしっかりと満たす。
それでいて扱いやすいサイズと重量にまとまっているため、出社や登校の際に持ち出す必要があるときは気兼ねなく持ち出せる。奥行きが短い横長の形状は、さまざまな利用シーンにフィットする。
とにかく完成度が高く、使い続けていてストレスのない内容となっている。Windows 11の登場をきっかけにテレワークやオンライン学習向けのPCを導入しようと考えている方にとっては有力な候補になる1台だろう。
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