現状で最も可能性が高いのは「新しい素粒子・アクシオン」
研究グループは、今回見つかった「予想外の事象」が意味する可能性として、次の3つを挙げている。 ・検出器内にわずかに存在する可能性のあるトリチウムによるノイズ ・新しい素粒子『アクシオン』の兆候を検出したもの ・知られていなかったニュートリノの性質に起因するもの この中でも、解析の結果、最も可能性が高そうだとされたものが、2つ目に挙げた「新しい素粒子『アクシオン』の兆候の検出」だ。とりわけ、今回検出されたシグナルは、太陽から放出されたアクシオンによって得られるシグナルとよく似ているという。 念の為断っておくが、今回の発表はあくまでも「兆候を観測した」というレベル。 実際に「新たな素粒子を発見した」と証明するまでには、超えなければならないハードルが残されている。 また、今後の実験結果によっては「新たな素粒子の兆候だと思っていたけれども、実はただのノイズだった」という結果で終わることも十分に考えられるため、喜び過ぎは厳禁だ。 とはいえ、素粒子物理学における大きな発見の予感に、期待は高まらざるを得ない。
「何もおきていない」と考えるにはおかしなシグナルを検出
今回の発表は、国際グループがイタリアのグランサッソ国立研究所の地下研究所で実施していた「暗黒物質直接探索実験 XENON1T」で得られたデータの分析の結果だ。 この実験は、「キセノン」と呼ばれる化学的に非常に安定な物質の液体と、宇宙の約85%を構成するとされる未知の物質「暗黒物質(ダークマター)」との間で起きるわずかな反応によって生じる光を直接検出することを目的に、2016年から2018年にかけて実施された(実験ではダークマター以外の現象も検出可能)。 この実験で検出できる光はごくわずかだ。 一方、データとして得られるシグナルの中には、さまざまなノイズが入り混じる。そのため、研究グループは、実験データからノイズとなりうるシグナルを徹底的に排除した上で、わずかな反応の有無を精査する必要あった。 今回、実験プログラムの終了を受けて蓄積されたデータを解析したところ、何も起きなかった場合に予想されるシグナルからの「ずれ」が確認された。 これが、冒頭に紹介した「これまで予想していなかった過剰な事象」であり、その原因として、今のところもっとも可能性が高いとされているのが「新しい素粒子『アクシオン』」の存在というわけだ(ただし、今回観測された可能性のあるアクシオンは、ダークマターとは言えない)。
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June 18, 2020 at 06:04PM
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ダークマター直接探索実験に動きあり。東大ら国際グループ「予想していなかった事象を観測」の意味(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース
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