「バカ野郎」と言って相手の頭をはたく。お笑い漫才でおなじみの「ツッコミ」に、過剰とも言える配慮の注釈を入れたイラストが話題です。はたく行為や「バカ野郎」という言葉に相手を傷つける意図がないこと、ボケとツッコミの2人の信頼関係をこれでもかという長文で伝え、「安心してお楽しみください」で締めくくられています。ツイッターでは「面白い」という声とともに、「近未来予想のような恐怖感もある」と話題です。作者に聞きました。(朝日新聞デジタル編集部・野口みな子)
「配慮の過剰なお笑い」とは
ツイートを投稿したのは漫画家の255さん(@nikokosan)。「配慮の過剰なお笑い」という文言とともにツイートしたのが、漫才をする2人と以下の長文のテロップが入ったイラストです。
《これはあくまでお笑いにおける「ツッコミ」であり、暴力を助長する意図は含まれておりません。2人はプライベートでも仲が良く、幼稚園生の頃から家族ぐるみでの付き合いもあるとか。
「バカ野郎」と叩いてはいますが、ツッコミの田中さんは学生時代、ボケの高橋さんによく勉強を教わっており、本人のいないところでは「あいつは凄ぇよ。天才だ」と褒めていたそうです。
深い信頼関係のある2人です。安心してお楽しみください。》
一言のツッコミに対し、200字近い説明がなされています。
近年、より多くの人が安心して楽しめるように、これまでのお笑いのスタイルが議論されるシーンも目立つようになりました。バラエティ番組でもさまざまな注釈がつけらているのも目にします。
そんな現状を重ねてか、ツイートには「面白いけど、近未来予想のような恐怖感」「割と笑えない話」という反応がある一方、漫才の様子だけでは見られない2人の関係性から「これはこれでほっこりする」「これをベースに漫才にしてほしい」という声も。
投稿は1.3万回以上リツイートされており、5万件以上のいいねが集まっています。イラストを投稿した255さんに話を聞きました。
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