数多くのニホンザルの群れが存在し、農作物などへの被害に長年悩まされている嶺南地域で、改めて対策を住民に学んでもらう研修会が、11日開かれました。
おおい町で開かれた研修会は、サルやイノシシなどの有害鳥獣の農作物への被害対策を学んでもらおうと、嶺南の市や町で作る対策協議会が毎年開いているもので、会場には30人ほどが集まりました。
11日はサルへの対策がテーマで、はじめに敦賀市の担当者から嶺南全体であわせて60近いサルの群れが確認されていることや、狭い地域に複数の群れが混在していることなどの説明がありました。
このあと、長年サルの調査や被害対策を続けている、富山県自然博物園の赤座久明さんが講師として登壇し、サルの生態や有効な被害対策についての説明がありました。
赤座さんは、取り残された野菜や放置された果樹がサルにとってのエサとなり、こうした栄養価の高いエサを食べられることから人里に居つくサルが年々増えているといったことを紹介していました。
その上で、今の状況ではサルの捕獲を行ったとしても増えるペースの方が早いため、十分な効果が見込めないとして、防護柵を設置するなど、エサをあたえない対策を地道に行っていくことが重要だと説明していました。
参加した住民は「サルは自宅の屋根の上にいたりして身近な問題なので勉強になりました」と話していました。
赤座さんは「サルは群れで行動するのでたまに現れるだけでも大きな被害になる。サルにとって魅力のない地域にするために個人や地域で努力をすることが大切だ」と話していました。
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