Tuesday, March 14, 2023

本当は不幸なのかも? 十分な蓄えがあっても「老後が不安」な人の4 ... - 日刊ゲンダイDIGITAL

 東京都在住の会社員、神原和子さん(仮名)は、あと数年で定年退職を迎える。

「独身です。これからも変わらないでしょう。シングルが最後に頼れるのはお金です。蓄えはありますが、それで老後も足りるのか不安です」

 自宅は22年前に購入した都内のマンション。定年前に住宅ローンは完済の予定だ。貯蓄額を尋ねると、3000万円以上はあるという。

「継続雇用で65歳まではいまの会社で働きます。機会があれば、それ以降も働くつもりです。働くことができなくなるまで、とにかくお金を貯めておきたいのです」

 マンション購入の頭金は、それまでの貯蓄で用意した。住宅ローンを返済し続けながら、コツコツとお金を蓄え、その金額は、すでに老後の不安もないほどだ。

 それでも、老後が不安で蓄えを増やしたいと神原さんは言うのだ。

「貯蓄額は十分にあるのに、老後が不安だという人は珍しくありません。持ち家で、受け取る年金だけで生活できる。何が不安なのかと思います。話をよく聞くと、この人は、本当は不幸なのかなと思うことも多いのです」(ファイナンシャルプランナー)

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