[ロンドン 8日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のディングラ委員は8日、これまでの利上げの効果がまだ経済に浸透していないとして、金利を据え置くことが賢明との見解を示した。シンクタンクでの講演で述べた。
先月のMPCで利上げに反対したディングラ委員は、金利を引き上げ過ぎることで経済に不必要に打撃を与える恐れがあるとの立場を維持した。
講演原稿で「外部からの物価上昇圧力が緩和される兆候が増える中、政策は現状を維持し、物価変動の進展に対応する用意を整えておくことが賢明な戦略だと考える」と説明した。
「これにより過剰な引き締めを回避し、経済を中期的に2%のインフレ目標(と合致する状態)に戻し維持することができる」との考えを示した。
高すぎる金利のリスクはインフレ圧力が埋め込まれるリスクよりも大きな脅威と強調した。
「コストプッシュ型のインフレがさらに進む証拠がほとんどない以上、一段の引き締めは生産と中期的なインフレ目標に対するより大きなリスクというのが私の結論だ」と述べた。
政策委員会では、インフレの高止まりは賃金の高い伸びやインフレ期待の高さなどが主な要因との見方が大勢だが、ディングラ氏は、賃金上昇率と国民のインフレ期待は、将来のインフレ見通しの指針としては信頼できないと指摘。公式統計の賃金上昇率は遅行指標の傾向があり、インフレ期待には予測力はなく、現在のインフレ率を追うケースが多いと述べた。
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