笛吹市にある山梨食肉流通センターが、過剰な仕入れなどによる損失を隠すために平成30年度の決算で賞味期限切れで廃棄した食肉およそ3400万円分を資産として計上し粉飾決算を行っていたことが県の外部監査の報告書で指摘されました。
県の事業が適正に行われたかどうかを公認会計士などの外部の監査人が検証した「包括外部監査」の報告書が公表され、是正や改善を求める「指摘事項」が18件、是正や改善の検討を求める「意見事項」が68件ありました。
このうち「指摘事項」として、県などが出資している笛吹市にある山梨食肉流通センターが平成30年度の決算で、実際には賞味期限切れで廃棄した食肉およそ3400万円分を資産として計上し粉飾決算を行っていたと指摘しました。
背景には必要以上に仕入れを続け過剰な在庫を抱えたことや在庫管理ができておらず賞味期限切れの食肉を大量に発生させたことがあり、こうした管理体制が去年、学校の給食用に提供した甲州牛に別の牛肉を混ぜるといった偽装にもつながったと結論づけています。
このうえで監査人は、粉飾が発覚したあと県は、状況を改善するために根本的な改革に乗り出さなかったほか、その後もモニタリングを行っておらず、「県の指導が不十分だったため本質的な改善が行われず、甲州牛の偽装問題が起きたと指摘されてもしかたない」と指摘し、県に対してセンターへの監視を強化、徹底することを求めました。
県畜産課は、「監査人の指摘を真摯に受け止め、再発防止に取り組んでいく」としています。
山梨食肉流通センターの駒井文彦社長は「再発防止策に基づいて法令順守を徹底し、在庫管理を行っていく」と話しています。
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