2022/03/10 04:00 ウェザーニュース
寒い季節もそろそろ終わり。野菜も冬野菜から春野菜へと切り替わる時季です。なかでも冬と春で見た目も味も異なるのがキャベツ。これから旬を迎える春キャベツのおいしい選び方を、千葉県船橋市の青果店、大吉青果の大久保沙英子さんに伺いました。
重いものを買う人が多数派
ところで男女別に詳しく見てみると、男性は6割以上が「重いもの」と回答しているのに対して、女性は6割近くが「軽いもの」となっており、全く違う結果です。「春キャベツのおいしい選び方」の正解はどちらでしょうか。
もともとキャベツは暑さに弱い
「実はキャベツはもともと涼しい気候(15~20℃)が栽培に適していて、夏はなかなか良いものを収穫するのが難しい野菜でした。しかし品種改良や産地をリレーすることにより、1年中栽培することが可能になりました。
現在は大きく分けて11月~3月が冬キャベツ、4~6月が春キャベツ、7~10月が夏(夏秋)キャベツという、気候に合わせて改良された品種が栽培されています」(大久保さん)
冬のキャベツと春のキャベツでは見た目がちがうのは知っていましたが、種類がそもそも違うのですね。それではおいしい春キャベツの見分け方を教えてください。
おいしい春キャベツの見分け方
「冬キャベツは上下が扁平の楕円形、葉にクセがなく、巻きが固く葉同士がぴったりくっついています。これに対し、春キャベツは葉が柔らかくウェーブがかかった感じで、全体的に丸い形をしています。
春キャベツの見分け方ですが、ポイントは3つあります。まず重さです。巻きがゆるくふんわりしていて大きさの割に軽いもののほうが水分が多く柔らかくておいしいとされています。冬キャベツはずっしりと重く巻きが固いものがよい、というのと正反対です。
ポイントの2つめは外側に近い葉が濃い緑色で柔らかく薄いものがおいしいキャベツの証です。外側の葉が柔らかければ中の葉も柔らかいのです。
ポイントの3つめは芯の状態です。芯がみずみずしいか、黒ずんでいないかを見て、大きさは500円玉かそれよりやや小さめを選びます。500円玉より大きすぎると中の芯も大きく硬いし、小さすぎるとまだ生長が進んでいないということですので、大きさも重要です」(大久保さん)
おいしい春キャベツを選んだら、どうやって食べるのがよいでしょうか。
春キャベツはなるべく火を通さない
キャベツにはビタミンUが豊富に含まれています。“キャベジン”とも呼ばれ、消化管粘膜を修復し、過剰な胃酸の分泌を抑えることで胃や十二指腸潰瘍の予防効果があるとされています。また、ビタミンCやカルシウムも含まれる健康野菜です。おいしい春キャベツを選んでたっぷりいただき、新年度に備えましょう。
参考資料など
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