なぜ、日本企業は過去30年間、イノベーション創出で十分な結果を出せなかったのか。前回から引き続き、この問題について考えていきます。この連載の本題は、『Amazon Mechanism』でもご紹介した、アマゾン(米アマゾン・ドット・コム)が、イノベーションを組織的に連続して起こす仕組みです。しかし、私がこのような本を書いた背景には、日本の「失われた30年」に対する危機感があります。
日本がイノベーション創出で結果を出せなかったのには、2つの背景事情があると、私は考えています。
1つ目の背景事情は、前回の通りです。イノベーション創出には、人間の本能であるリスクアバース(リスク回避)の傾向に反する意思決定を下さなくてはなりません、しかし、安定した事業環境に置かれた企業においては、経営陣もそこで働く社員も、リスクを取りにくくなります。このような考察から、日本企業の長寿と、イノベーション創出において日本企業が結果を出せないことの間には、深い関係があると述べました。
今回は、日本企業がイノベーション創出で十分な結果を出せていない、2つ目の背景事情についてです。
米国にARKインベストメント・マネジメントという投資ファンドがあります。破壊的イノベーションをもたらす企業への集中投資で大きなリターンを上げていることで注目を集め、そのリサーチ力には定評があります。
からの記事と詳細 ( アマゾンとイノベーションの歴史、日本の敗因と新たなチャンス - 日経ビジネスオンライン )
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