厚生労働省の先進医療会議は6日、医療費の一部で保険適用が認められるがん粒子線治療について、切除できない肝内胆管がんや大型の肝細胞がんなどでの使用は、従来療法より生存率の改善が明確に示されるなど「十分な科学的根拠がある」との見解をまとめた。
見解をもとに中央社会保険医療協議会(中医協)が全額保険適用への移行を議論し、認められれば4月から適用となる。国内ではこれまでに前立腺がんや小児がんなどで全額適用になっている。
十分な根拠があるとされたのは他に、局所進行膵がん、局所進行子宮頸部腺がん、手術後に局所再発した大腸がんで、いずれも切除できないケースに限る。
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