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[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は終盤に反発し、プラス圏で終了した。取引時間中に大幅に売り込まれていたことから安値拾いの買いが入った。
米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢の強まりや地政学的緊張の高まりが懸念される中、S&P総合500種は一時、1月3日に付けた最高値を10%超下回り、調整局面入りを確認する水準まで下げていた。
S&Pは日中安値から4.3%ポイント戻して終了。変動幅は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による急落から回復しつつあった2020年3月26日以来最大となった。
主要株価3指数はいずれも一時、2%超下落していた。
前週にはS&Pとナスダック総合の週間下落率が、パンデミックが始まった2020年3月以来最大となっていた。
市場参加者らはインフレ抑制に向けた利上げ時期の手掛かりを探るため、25─26日に開催されるFRBの連邦公開市場委員会(FOMC)声明やパウエル議長の質疑応答に注目している。
CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストバル氏は「投資家はFRBが非常にタカ派的なスタンスを取ると過剰な想定をしているようだ」と指摘した。
ロシアとウクライナの間の緊張も高まっており、北大西洋条約機構(NATO)は24日、欧州東部への艦艇や戦闘機の配備を強化し、南東部にも追加部隊を派遣する姿勢を示した。
S&P主要11セクターは全てがほぼ終始、大幅なマイナス圏で推移。ただ、引けまでに3セクターを除いて全てがプラス圏に浮上した。一般消費財の上昇率が最大だった。
第4・四半期決算シーズンは本格化しており、これまでにS&P総合500種採用企業のうち65社が決算を発表。リフィニティブのデータによると、このうち77%が市場予想を上回っている。
銀行大手やネットフリックスの決算がさえず、他の多くの好決算に影を落としている。
電気自動車(EV)大手テスラは大型テクノロジー株の下げを主導した。
百貨店コールズは上昇。関係筋によると、米投資会社シカモア・パートナーズが同社に買収を打診した。コールズを巡っては、スターボード・バリューが出資するアカシア・リサーチも数日前、買収案を提示している。
IBMは引け後の時間外取引で6%超上昇。クラウド事業などの好調が寄与し、第4・四半期売上高が市場予想を上回った。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.49対1の比率で上回った。ナスダックでも1.08対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は184億2000万株。直近20営業日の平均は109億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34364.50 +99.13 +0.29 34070.61 34420.99 33150.33
前営業日終値 34265.37
ナスダック総合 13855.13 +86.21 +0.63 13481.50 13876.61 13094.65
前営業日終値 13768.92
S&P総合500種 4410.13 +12.19 +0.28 4356.32 4417.35 4222.62
前営業日終値 4397.94
ダウ輸送株20種 15435.92 +188.64 +1.24
ダウ公共株15種 932.47 -11.28 -1.19
フィラデルフィア半導体 3479.95 +45.17 +1.31
VIX指数 29.90 +1.05 +3.64
S&P一般消費財 1431.83 +17.16 +1.21
S&P素材 528.09 +0.13 +0.02
S&P工業 860.20 +4.57 +0.53
S&P主要消費財 789.21 -2.81 -0.35
S&P金融 636.91 +1.52 +0.24
S&P不動産 294.47 +0.51 +0.18
S&Pエネルギー 479.43 +2.62 +0.55
S&Pヘルスケア 1503.89 -5.53 -0.37
S&P通信サービス 244.27 +1.05 +0.43
S&P情報技術 2717.30 +9.00 +0.33
S&P公益事業 346.45 -3.60 -1.03
NYSE出来高 16.34億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 27300 - 280 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 27275 - 305 大阪比
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