Tuesday, November 7, 2023

持続的成長がインフレを促進するというFRBの懸念は見当違い ... - みんかぶFX

株式 

 過去50年間に米GDPが急上昇した6回のうち、急激かつ持続的なインフレ上昇に繋がったのは2回だけで、いずれも異常だった。そして、これは株式にとって素晴らしいニュースだったという。

 本日FOMC委員2名は、経済成長の継続と堅調な労働市場によってインフレが高水準に留まるとの懸念を示した。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は「経済活動と労働市場は引き続き堅調である」と指摘した。同総裁はそれがインフレ上昇に繋がると考えている。

 しかし、持続的成長がインフレを促進するというFRBの懸念は見当違いで、経済成長がインフレに繋がるという想定は必ずしも正しいとは言えないとの指摘が出ている。フィリップス曲線は1950年代と1960年代にはうまく機能したが、1980年代初頭以降はかなり弱くなっている。

 70年代後半のインフレはオイルショックによって引き起こされたが、直近のインフレ急上昇はパンデミック時の過剰な財政刺激策によるものだった。それ以外のケースでのGDPの急上昇は持続的なインフレの急上昇にはつながらなかった。その代わり、一貫した成長と緩やかな物価上昇が続いた。1990年代後半から2000年代前半にかけては、ひっ迫した労働市場が賃金を押し上げたが、総合インフレの急上昇は引き起こされなかった。

 1991年以来FRBは100回以上、FF金利を上げ下げしてきた。こうした変動の間、リスク資産は困難な局面に直面したが、長い目で見れば、株式の強気派は依然として株価を押し上げてきた。苦しい局面もあったかもしれないが、常に待つ価値のある利益を得てきた。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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