[国連 15日 ロイター] - 国連安全保障理事会は15日、ガザ地区におけるイスラエルとイスラム組織ハマスの武力衝突を巡り、人道支援のアクセスを可能にするため「十分な日数」の戦闘休止を求める決議案を賛成多数で採択した。
採択された決議は「ガザ地区全域において、人道的アクセスを完全、迅速、安全、かつ妨げずに行えるようにするため、十分な日数の人道的な一時休止と回廊」を緊急に求めている。
決議案はマルタが起草。採決では拒否権を持つ米国、ロシア、英国が棄権し、残りの12カ国が賛成票を投じた。
安保理では先月、同様の取り組みが4回失敗に終わっていたが今回は採択にこぎ着けた。決議案はハマスが拘束している全ての人質の即時かつ無条件の解放も求めている。
安保理では戦闘の人道的休止を求めるか、停戦を求めるかが主な争点となってきた。休止は一般的に、戦争当事者の合意が必要な停戦ほど正式なものではなく、期間も短いとされる。米国は休止を支持しているが、ロシアは停戦を推進してきた。
ロシアは停戦を求めるため決議案の修正を目指したが失敗。ネベンジャ国連大使は、即時停戦の要請が盛り込まれなかったため棄権したと述べた。
一方、決議案は10月7日のハマスによるイスラエル攻撃を非難しておらず、イスラエルを支持する米国と英国はこれを理由に棄権した。
米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使は「ハマスへの非難や、テロ攻撃から自国民を守る全ての加盟国の権利再確認がない文章に賛成票を投じることはできなかった」と語った。
英国のバーバラ・ウッドワード国連大使は「(ハマスの)攻撃の野蛮さはわれわれ全員にとって明白なはずだ」と述べた。
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