[ロンドン 2日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は2日、政策金利を15年ぶり高水準となる5.25%に据え置き、金利は当面高止まりするとの見方を示した。
2会合連続の据え置きは6対3で決定、ロイター調査によるエコノミスト予想通りとなった。
金融政策委員会(MPC)は声明で「最新の予測からみて、金融政策は長期にわたり制約的な必要がある。インフレ圧力がさらに持続する証拠があれば一段の引き締めが必要になる」とした。
前回9月の声明では金利を「十分な期間、十分に制約的」にするとしていた。
ベイリー総裁は「インフレ率が2%の目標まで低下し続けることを確認する必要がある。今月は金利を据え置いたが、さらなる利上げが必要かどうか注視していく。利下げを考えるのは時期尚早だ」と述べた。
また「はっきりさせておきたいのは、自己満足に浸る余地は全くないということだ。インフレ率は高すぎる。2%目標まで確実に戻すために、十分な期間、金利を高く維持するつもりだ」とした。
中東情勢の悪化がエネルギー価格の上昇を招き、インフレ率に反映されるリスクがあることを認めたものの、現在のところそうした事象は起きていないとした。
グリーン委員、ハスケル委員、マン委員が5.5%への引き上げを主張。今回初めてMPCに臨んだブリーデン委員は据え置きに賛成した。
BOEは、第3・四半期期の国内成長は横ばいとなり、第4・四半期は0.1%増、2024年はゼロ成長、25年は0.25%増との見通しを示した。
インフレ率が2%となるのは25年末とし、従来予想より6カ月程度の後ずれとなった。今年10月のインフレ率は4.8%となり、9月より2%ポイント低下するとした。一方で賃金の高い伸びは依然注視している。
労働市場の指標には「不確実性が増している」とし、雇用の伸びは以前の想定より弱く、堅調な賃金の伸びは鈍化すると予想。失業率は現在の約4.2%程度から2年後には5%に上昇すると予想した。
今年第4四半期のインフレ率は4.6%と予想した。
投資家は、景気後退のリスクを考えるとBOEは利上げの限界に達したと考えている。
KPMGのチーフエコノミスト、ヤエル・セルフィン氏は「MPCはタカ派的な据え置きを選択した。来年後半に向けて政策緩和を行うと予想している」と語った。
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