Tuesday, April 19, 2022

老化の原因、“さび”を防ぐ「カレー」 抗酸化食材で効果アップ - 日経クロストレンド

2022年4月4日発売の「日経トレンディ2022年5月号」では、「老いない食事&ゆるトレ」を特集。体内に取り込まれる酸素の一部は「活性酸素・フリーラジカル」になり、過剰に生成されると老化現象の原因になる。抗酸化力の高い食材も取り入れた「最強のカレー」で、酸化ストレスを低減したい。

※日経トレンディ2022年5月号より。詳しくは本誌参照

 過剰な量の糖とタンパク質が熱でくっついた状態を指す「糖化」が体内にできる“焦げ”だとすると、“さび”に当たるのが酸化。活性酸素は糖化を促し、糖化と連鎖して急速に老化する原因になるともいわれる。

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 呼吸などで体内に取り込まれる酸素の数パーセントは「活性酸素・フリーラジカル」になる。これ自体は呼吸の際のエネルギー源として活用されるために必要だが、ストレスなどで過剰に生成されると皮膚障害などの炎症反応や細胞膜障害を引き起こす。免疫力が低下した状態に陥って体に様々なダメージが蓄積し、老化現象の原因になる。

 愛知学院大学・人間総合大学特任教授の大澤俊彦氏は、「活性酸素・フリーラジカルの生成による酸化ストレスから体を守るため、食事から得られる様々な抗酸化物質が存在する」と言う。

カカオ70パーセント以上のチョコレートを毎日25グラム

 抗酸化物質は、体内に入ってから作用するまでの時間によって、大きく2つに大別される。1つは食後1〜3時間程度で作用する脂溶性抗酸化ビタミン(ビタミンE)やポリフェノール、水溶性ビタミン(ビタミンC)など。それから遅れて、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)やカタラーゼといった抗酸化酵素が作用し、これは72時間働きが持続する。これら2つがバランスよく働く食生活を送る必要がある。

 前述のビタミン類やポリフェノールを多く含み、抗酸化力の高い食事を積極的に取ることで、2つの抗酸化作用は効果的に働く。例えば、間食やおやつには高カカオチョコレートを選ぶ。カカオポリフェノールの働きによって酸化ストレスの低減が期待できることが分かっている。「食べやすさも踏まえるとカカオ70パーセント以上が目安。毎日25グラム食べることが望ましい」(大澤氏)

 料理に使われる食材では、特に有力なのがターメリック(秋ウコン)。数パーセント含まれるクルクミンという物質が体内で代謝されて、テトラヒドロクルクミンが生成される。これが動物実験によって、ポリフェノールの中でも強い抗酸化性を持っており、さらにSODなどの解毒・抗酸化酵素誘導作用も強力に働くことが判明したのだ。

 ターメリックを使った代表的な食事と言えばカレー。そこでターメリックや健康効果のあるスパイスをふんだんに使い、さらにホウレン草やトマトなど抗酸化力の高い食材も取り入れた「最強のカレー」(スパイス料理研究家の渡辺玲氏監修)を開発した。ポリフェノールを多く含む玄米を、白米の代わりに使うのもポイント。その風味に合う爽やかで辛い味わいに仕上げた。

注)「最強カレー」のレシピなどは、「日経トレンディ」2022年5月号に掲載しています。日経クロストレンド有料会員の方は、電子版でご覧いただけます。

▼関連リンク 「日経トレンディ」(電子版)

(写真/岩田 慶=fort)


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