Wednesday, April 6, 2022

『ブリジャートン家』いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #20:アエラスタイルマガジン - 朝日新聞デジタル

イギリス摂政時代のロンドンを舞台に、社交界のスキャンダラスな結婚事情を描いたドラマ『ブリジャートン家』のシーズン2が、3月25日からNetflixにて配信された。

2020年のクリスマスに配信されたシーズン1は、開始から28日間で8200万を超える視聴者数を獲得。大ヒットのレベルが並外れたものではないことは数字が物語っている。

19世紀初頭、ロンドン名門貴族のブリジャートン家の8人兄弟姉妹が、それぞれ真実の愛と幸せを追い求めてゆくストーリー。シーズン1ではフィービー・ディネヴァー演じる長女ダフネを主軸に物語は進む。

シャーロット王妃からも「ダイヤモンド」と称されるほど、洗練された美しさを持つダフネが社交界デビュー。長女として、後に続く妹たちのためにも、早く結婚をしなければとプレッシャーを感じていた。しかし兄の過剰な干渉のせいか、名家の名にふさわしい相手でなくてはならないと見極めすぎているせいか、なかなか相手が見つからない。そんなとき、一生独身を貫くと決めていたサイモンと出会う……。

『ゴシップガール』や『SATC』をほうふつさせるような語り手がいることも、見どころのひとつ。語り手を担うのは“レディ・ホイッスル・ダウン”という謎に包まれたコラムニスト。社交界のスキャンダルを書くたびにみなは騒ぎ立て、時には名家の評判が下がり、お相手が見つからないなんてことも。社交界の事情に詳しいことから、社交界の人間なのではないか?と言われているが、視聴者にも明かされないため、誰がレディなのかと推理しながら楽しむことができる。

なんといってもこの作品、時代劇ながらも現代風にアレンジされた衣装やヘアアレンジが素晴らしい。Netflixと独占契約を結んだションダ・ライムズ(製作総指揮)の手腕だろう。歴史を正確に表現するというよりは、ストーリーや衣装を現代的にすることによって、より視聴者が入り込める作品にしようという意図が読み取れる。

各家柄によってテーマカラーが分かれているのも、登場人物が多い時代劇にはうれしい配慮だ。各話の製作費は7億円以上と前代未聞。実在するイギリスの邸宅や宮殿を使用しており、美術品もそのまま動かさず撮影しているのだとか。それも納得のクオリティー、舞台セットだけでもずっと見ていられる美しさだ。

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