お金がない状況でもなんとかして好きなクルマに乗りたい場合「年収100万円」というレベルでは、どのようなクルマに乗ることは可能なのでしょうか。
年収100万円で新車を手に入る手段はあるのか
若者のクルマ離れが叫ばれる昨今ですが、クルマをほしいと考える10代や20代の人は決して少なくありません。
ただ、実際にクルマを手に入れようとしたときに、もっともネックとなるのはやはりお金です。
果たして「年収100万円」というレベルでも、クルマに乗ることは可能なのでしょうか。
クルマをほしいとは思っていても、世の中には、さまざまな事情から十分な収入が得られない人がいます。
そういった人がクルマを手に入れようとするならば、どのような「戦略」が必要になるのでしょうか。今回は「年収100万円」という基準で考えてみました。
まず大前提として、年収100万円以外にクルマの購入や維持に使用できる収入や資産はないものとします。
例えば、「年収100万円だが、莫大な貯金がある」ということにしてしまっては、もはや何でもアリになってしまうからです。
とはいえ、現在の日本において年収100万円では、独立して一般的な生活を送ることはほぼ不可能です。
そこで、衣食住など基本的な生活については、扶養してくれる家族などがいるとして話を進めることにします。
具体的な例を挙げるなら、アルバイト収入のある実家暮らしの学生や、パートなどで収入を得ている主婦/主夫などが想定されます。
こうした働き方をしている場合、扶養控除の関係からあえて年収を100万円程度に抑えるということも珍しくありません。
年収100万円ということは、月収に換算すると毎月約8万3000円ほどの収入となります。
衣食住など基本的な生活費は確保されているとはいえ、収入のすべてをクルマに捧げるわけにもいかないでしょうから、実際にクルマに使用できる金額はその半分の4万円ほどと想定します。
また、今回の想定ではそもそも貯金などの資産はないため、現金一括ではなくローンなどのファイナンスプランを活用することになります。
限られた予算のなかでクルマを選ぼうとすると、まず候補に挙がるのが中古車です。
月々の予算は4万円としてシミュレーションしますが、そのすべてを車両購入費用にあてることはできません。
任意保険料や駐車場代、ガソリン代や車検・メンテナンス費用などを考慮すると、車両購入費用として使えるのは月2万円程度です。
月2万円で3年ローンを組むと、単純計算で72万円の予算となります。同様に、5年ローンでは、120万円の予算があることになります。
実際には金利が発生するため、3年ローンなら60万円程度、5年ローンなら100万円程度が上限額になりそうです。
もちろん、これだけの予算があれば、選べるクルマというのは決して少なくはありません。車種や年式によっては、輸入車を選ぶことも可能です。
ただし、中古車は一品物であるため、クルマの状態はまちまちです。結果的に問題がない場合もありますが、購入直後にトラブルに見舞われる可能性もあります。
そういったもしものときのことを考えると、できる限りメンテナンス費用を多く確保しておきたいところですが、年収100万円ではどれだけ切り詰めてもそれほど多くの貯金はできそうにありません。
万が一、重大な故障が発生し、その修理に数十万円単位の費用が発生しては元も子もありません。
また、クルマを維持するために、旅行やドライブに行ったり、友達と遊んだりするのを控えるようでは本末転倒です。
このような理由から、少ない予算で中古車を選ぶことはあまりおすすめできません。
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