2020年04月07日05時19分
「食料品は十分な供給量があります」。新型コロナウイルスの感染拡大を受け7日にも発令される緊急事態宣言で、スーパーなどの業界団体は改めて、食品の買いだめなどは不要と訴えている。行列や店内の混雑は感染リスクを高めるとして、冷静な行動を呼び掛ける。
「初めて冷凍食品を買った」。安倍晋三首相が発令の方針を表明した6日夜、スーパーに駆け付けたという東京都荒川区の女性(80)は冷凍の八宝菜を手に、「食べ物が手に入らなくなるかもしれない」と話した。
杉並区のスーパーではパスタや冷凍食品など一部の食品が売り切れ、大きな袋いっぱいにカップ麺を購入した男性もいた。店員が、間隔を空けてレジに並ぶよう求める中、同区の50代の主婦は「目当ての商品が店になく、探すために買い物の頻度が増えてしまっている」と困った様子だった。
首都圏で不要不急の外出自粛要請が出された先月末、一部で買いだめの動きが見られた。全国スーパーマーケット協会によると、現状は行列や客の殺到が一部にとどまっているが、宣言後は客が急増する可能性もあるという。
担当者によると、食品の生産や物流は増えており、店頭から商品がなくなっても一時的という。「混み合うのは開店時。感染予防のために時間帯をずらし、慌てず買い物してほしい」と話した。
農林水産省はホームページ上で、米やレトルト食品など計14の業界団体が公表する食品供給状況を一覧にしている。各団体とも「在庫、供給力は十分」と説明しており、同省は消費者に落ち着いた購買を求めている。
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April 07, 2020 at 03:22AM
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食品「十分な量ある」 買いだめ不要、呼び掛け―新型コロナ緊急事態宣言で業界団体 - 時事通信ニュース
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