Monday, April 13, 2020

健康診断に行ってはいけない…医師が過剰な投薬と通院を要求 - ニコニコニュース

 健康診断を会社に義務づけられ、人間ドックも定期的に受けろと言われ、保険会社のCMに不安をかきたてられ。人生100年、長生きしたいならまず検査と、何かとプレッシャーがかかる現代社会。しかし、その検査は本当に必要なのか? 今、各メディアが取り上げるこの問題、実際に健康診断で起きた悲劇を取材した。

◆過剰な薬と通院を医師が要求。危うく薬漬けの日々に

 コールセンターアルバイトとして働く井田聡さん(仮名・43歳)は、医師に人生を狂わされそうになった一人だ。

「昨年12月に市が行っている特定健診を街中の病院で受けました。主な検査は血圧、血液検査、尿検査です。後日、病院の内科医が下したのは、LDLコレステロールが多すぎる『脂質異常症』という診断。そして、『放置しておくと動脈硬化が進み、心筋梗塞狭心症脳梗塞などを発症させる恐れがあり、命を危険にさらす。コレステロール値を下げる薬を毎日服用し、毎月一回定期検診を受けるように』と説明されました」

 実際、LDLコレステロールの数値は基準値より30ほど高かったが、それ以外の数値は基準値内に収まっていたという。

「ただ、生活習慣の改善だけでコレステロール値を下げた職場の同僚の話を覚えていたので、経過観察を相談したんです。ですが、医者は聞く耳をもたず『生活改善で数値を下げるのは難しい』『体は待ってくれない』と執拗に危機感を煽ってくるだけでした」

 そこまで言うならと当初は医師の言う通りにしていたという井田さん。しかし、経済的な負担はもちろん、薬の副作用や生涯薬と通院から逃れられない生活に恐怖を感じ、循環器系の専門医のいる病院でセカンドピニオンを求めることにしたという。

「改めて検査した結果、依然としてLDLコレステロールの数値は高いまま。ただ、血管に動脈硬化を示すような異常は見当たらなかったんです。専門医の判断も『薬を飲むほどではない』と、前回とは正反対になりました。何も疑わず最初の医者の言葉をそのまま信じていたら、一生薬漬けの人生だったかもしれない。そう考えると、背筋がゾッとします」

 過剰な医療を勧める病院には、疑う気持ちが必要かもしれない。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[健康診断の真実]―

最初の医師の指示で大量に処方された薬。セカンドオピニオンを求めなければ、一生、薬と通院に時間とカネを費やしていたかも

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