2021/02/03 10:24 ウェザーニュース
2021年春のスギ・ヒノキ花粉シーズンがまもなく始まろうとしています。
飛散開始が早い東京など関東や東海、九州では、2月下旬にはスギ花粉は本格的な飛散(ピーク)が始まる予想です。
「すでに花粉症を発症した人でも、体内に花粉がたまらないようにしておけば、春以降花粉症の症状が出ることはありません。しかしそのためには、まだ花粉が舞っていない今のうちに体に入りにくくするか、入っても体内から排出できるような体作りをしておく必要があるのです」(瀬戸先生)
先生方が診ている患者さんから、花粉症を軽減できたという報告が多かった事前の対策を3つ教えてもらいました。
「東洋医学では、大腸と肺がつながっていると考えていますので、大腸の調子を整えるといった面からも花粉症対策になります。便秘など排泄がうまくいってないと花粉もため込みやすくなるのです」(瀬戸先生)
「本来なら、自然の摂理に任せておけばいいのですが、年中エアコンを使用している現代人は汗腺の調整機能が弱っています。特に冬の間に冷たいものや甘いもの、生ものなどを摂取している人は、体が極度に冷えて、汗腺が閉ざされたままの状態が続いているので汗をかくことが大切になります。
ただし、寒い時期に過剰に汗をかくと体が冷え感染症にかかる恐れがあります。あくまで“うっすらかく程度”で十分です」(瀬戸先生)
「甘いもの、生もの、冷たいものは胃腸を冷やし、消化機能を低下させます。冬のこたつでアイスを食べたり、ビールを何本も飲んだりしていると、胃腸は冷えてしまいます。そんな時はおヘソや丹田(たんでん)を温めるといいでしょう。
アカギレになりやすいなど肌が乾燥している人も胃腸が弱っていて栄養が巡っていない可能性が高いので、注意が必要です」(瀬戸先生)
3つ全てを実践できなくても、1つ実行すれば花粉症を軽減することができるといいます。今年は花粉症に克つ春になるように今から心がけてみてください。
取材先:源保堂鍼灸院(http://genpoudou.com/)、瀬戸郁保氏、瀬戸佳子氏
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