いま流行りのコンパクトSUVですが、そのなかでもさらに小型のトヨタ「ライズ」やダイハツ「ロッキー」が好調なセールスを続けています。両車はいわゆる1リッターエンジンを搭載する「リッターカー」ですが、どのようなところが魅力なのでしょうか。
軽より大きくて一般的なコンパクトカーより小さい「リッターカー」とは
現在の最新トレンドであるコンパクトSUVのなかでも、さらに小さなトヨタ「ライズ」とダイハツ「ロッキー」が好調なセールスを続けています。
この2台はエンジン排気量が1リッターの、いわゆる「リッターカー」なのですが、これら以外のリッターカーも最近ジワジワと人気が拡大しているようです。
軽自動車よりも大きく、一般的なコンパクトカーより小さい絶妙なバランスを保っているリッターカーの魅力はどのようなところにあるのでしょうか。
リッターカーのメリットについて、新車・中古車を問わず販売しているカーショップの店長に聞いてみました。
「これまでに何台かリッターカーを販売していますが、最近の傾向としては今までミディアムクラスのセダンなどをお乗りになっていたお客さまが、クルマのダウンサイジング目的で購入されるケースが多いようです。
子育てから解放されて夫婦でお乗りになる場合、大きいクルマはいらないというのも分かる気がします」
2名乗車なら軽自動車でも十分な気がしますが、いきなり軽自動車にダウンサイジングするのには抵抗がある人もいるのだそうです。
「軽自動車の(特別仕様)白ナンバーが人気なのも似たような理由かと思いますが、サイズは小さくしたいけど、黄色いナンバーはイヤという人が多いです。そういった人にとってリッターカーはちょうどいい落としどころなのかもしれません」
軽自動車ほどではないものの、排気量1000cc以下、重量も1t以下では税金を含めた維持費が安いのもリッターカーの魅力のひとつといえそうです。
「まず毎年支払う義務のある自動車税は排気量によって区分されており、1.5リッターまでの一般的なコンパクトカーより1リッター以下ならば5000円ほど安くなります。
また2年に1度やってくる重量税も1t以下なら1万2000円以上もお得です。さらにエコカー減税が適用される車種なら、さらにお得感も高まるでしょう」
軽自動車はリッターカーよりも維持費が安く抑えられますが、その一方で大きな差を感じるのが走行性能です。
コンパクトカーと遜色ない広さを備えた車内空間の軽自動車も増えましたが、やはり660ccエンジンでは高速道路巡航などで余裕がないという指摘も多々あります。
「とくに軽のハイトワゴン系にはじめて乗る人は、小回りの良さに感動される半面、高速道路でのエンジン回転数の高さや、横風によるハンドルのブレなどに戸惑うこともあるそうです。
そんな人にとって、通常のコンパクトより小さいリッターカーは、高速での安定感が普通車並みということで安心できるようです」
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普通車から乗り換えても違和感が少ないリッターカーですが、現在新車購入できる車種は限られています。
国産車では、トヨタはライズ、「ヤリス」「パッソ」「ルーミー」、ダイハツはロッキー、「ブーン」「トール」、スズキ「クロスビー」、スバル「ジャスティ」など。輸入車では、スマート「for four」、ルノー「トゥインゴ」、フィアット「500」などがあります。
最近までスズキ「スイフト(RSt)」やフォルクスワーゲン「up!」などもありましたが、現在は販売が終了しています。
選べる車種は少なくなっているものの、コンパクトカーからトールワゴン、SUVまで各種ジャンルがそろっていて、どれもファーストカーとしても十分な資質を持っているといえます。
からの記事と詳細 ( 小さい車がいいけど軽はイヤ! 1リッターカーがダウンサイジング需要に最適な訳 - くるまのニュース )
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