Sunday, February 28, 2021

真のポータブル性能! 15インチの極薄ゲーミングラップトップ「Stealth 15M」レビュー - ギズモード・ジャパン

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出先でもパワフルゲーミング体験!

MSIといえば、パワフルなゲーミングラップトップのメーカーとして知られていますが、ポータブルな特性を生かした、すばらしいモデルがリリースされましたよ。15インチサイズのゲーミングラップトップで、今年発売されたばかりの「Stealth 15M」は、最薄モデルであるだけでなく、144Hzの高いリフレッシュレートのスクリーンとロングバッテリーの性能が優れています。これなら外出しても、納得のゲームプレイを継続できそうですね。

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Photo: Sam Rutherford(Gizmodo US)

MSIのラップトップは、とにかく存在感あふれるブラックやレッドカラーが特徴的でした。でも、Stealth 15Mのデザインは、そこまで自己主張が強くはありません。マット仕上げのカーボングレーアルミボディまたはプレミアムカラーのホワイトモデルが用意されており、ブラックとゴールドで光る独特のロゴではなく、おとなしいロゴに収まりました。

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Photo: Sam Rutherford(Gizmodo US)

ポートの装備も絶妙です。Thunderbolt 4をサポートするUSB-Cポートが1個、USB-A 3.2ポートが2個、フルサイズのHDMIポートが2個に、3.5mmのヘッドフォンジャック、両サイドにmicroSDカードスロットが備わっています。Dell(デル)の「XPS 15」よりも軽量かつ薄型ながら、十分に使える仕様でしょう。

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MSI Stealth 15M

これは何?:超薄型のゲーミングラップトップ

価格:1500ドル(今回レビューしたモデルは1550ドル)

好きなところ:超薄型デザイン、144Hzディスプレイ、ポート類が充実、USB-Cからの充電対応、明るいRGBキーボード

好きじゃないところ:やや暗めのスクリーン、ディスプレイ下部のベゼルが大きい、ファンがうるさい、MSIの通常のラップトップよりはカスタマイズ性が低い、720pのウェブカメラは低性能

Stealth 15Mを開くと、その最大の強味でもあり、弱味でもあるディスプレイが顔を出します。高いリフレッシュレートを求めるディスプレイのトレンドに乗り、MSIは、1920×1080ピクセルの解像度で、144Hzのディスプレイのモデルを、1モデルを除く全ラインナップにそろえました。高速描画性能を求めるゲーマーにとっては、最高のアピールポイントとなることでしょうね。

とはいえ、250ニットの明るさでレビューしてみましたが、やや暗めに感じてしまいました。300ニット以上はほしかったところでしょうか。暗すぎて不満を覚えるというほどではないものの、外でゲームをするというユーザーであれば、4Kディスプレイで500ニット近いXPS 15に比べると、物足りなく感じてしまうかもしれません。

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Photo: Sam Rutherford(Gizmodo US)

別のポイントとしては、Stealth 15Mが、反射低減マット液晶を採用している点があります。最近は光沢液晶ディスプレイのほうが一般的なので、色の映え方が異なるように思え、Stealth 15Mのディスプレイに注文をつけたくなる人も出てくるでしょう。とはいえ、その利点としては、反射が抑えられて、よりゲームに集中できます。個人的にはマット液晶とゲーミングラップトップの相性はよいように思えますが。

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Photo: Sam Rutherford(Gizmodo US)

落ち着いたダークグレイのキーボードデザインではありますが、カラフルなRGBキーボードで目立たせることは可能です。キーボードの打ち心地はよく、Dragon Centerの「Mystic Light」タブで、いろいろとカスタマイズできますよ。

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Photo: Sam Rutherford(Gizmodo US)

キーボードの下には、反応速度に優れて正確な動作が特徴的な、トラックパッドが備わっています。ただ全体のボディサイズからすれば、もう少し大きなサイズのトラックパッドにしてくれてもよかったのにと、個人的には感じます。

もう少し不満点を挙げておきましょう。2021年モデルのラップトップにしては、ディスプレイ下部のベゼル時代遅れに思えますね。もっと極薄ベゼルにしろとまではいわないものの、もう少し薄くしてもよかったのでは? ある程度のベゼルは、ゲーム操作時にディスプレイの下のほうが見えづらくならないように助けてくれますけど。

デフォルトの設定だと、Stealth 15Mのファンは、音がうるさいでしょう。最初はほどよい音に聞こえても、ゲームを起動した瞬間、まるでジェットエンジンが作動したように驚かされます。Dragon Centerの設定から、ファンの動作スピードを調整できるので、インターネットを閲覧するくらいなら、サイレントモードに設定しておくといいでしょうね。しかしながら、最高のパフォーマンスが必要なときは、ファンの激しいノイズ音を我慢するしかありません。

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Photo: Sam Rutherford(Gizmodo US)

MSIのラップトップは、ウェブカメラ弱点があって、近年はフルHD対応のスペックを備えるように努めてきました。残念ながら、この流れに反し、Stealth 15Mのウェブカメラは、720pどまりとなっています。かなり明るい部屋のなかでも、ノイズの目立つ映像にしかなりません。Zoomやストリーミング配信に使えないわけではありませんが、画質を気にする人は、別の外付けカメラを用意したほうがよいでしょう。

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Photo: Sam Rutherford(Gizmodo US)

とはいえ、Stealth 15Mの最大のメリットは、XPS 15より30%ほど高いグラフィックス性能を、このコンパクトサイズのままで実現していることにあります。Stealth 15Mは、新たなIntelCore i7-1185G7チップをCPUに、NvidiaRTX 2060 Max-QをGPUに採用。XPS 15には、GTX 1650 Tiカードしか搭載されていません。このアドバンテージは、ゲームプレイ時に本領を発揮し、1920×1080ピクセル表示にウルトラモードの設定で、Stealth 15Mでは、Far Cry 5をプレイ中に77fpsを達成。一方のXPS 15は、54fpsどまりでした。また、1920×1080ピクセル表示にハイエストモードの設定で、Stealth 15Mでは、Shadow of the Tomb Raiderをプレイ中に70fpsを達成しています。一方のXPS 15では、53fpsどまり。もちろん、よりかさばるMSIの「GP66」ゲーミングラップトップには、さらに強力なRTX 3070や3080のビデオカードが備わっているため、これを上回るパフォーマンスは珍しくありません。でも、Stealth 15Mは、超薄型デザインで、なおかつここまでパワフル性能という点がすばらしいです。

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Photo: Sam Rutherford(Gizmodo US)

Stealth 15Mは、パワフルなGPUを採用しつつも、バッテリー寿命7時間59分の連続使用が可能でした。GPUが劣るXPS 15は、8時間28分と、わずかに30分を上回るバッテリー寿命です。なお、専用の電源アダプターのみならず、Stealth 15Mは、USB-Cポートからの充電にも対応。さすがに150Wの高速充電はできませんけど、外出先で重宝する機能となるでしょう。

ゲーミングラップトップの大半は、それを持ち運んでまで使いたくはなりません。しかしながら、Stealth 15Mは、真にポータブルなゲーミングラップトップと評されます。それでいて、パフォーマンスは犠牲にされておらず、バッテリーの持ちも魅力的です。きっとMSIは、将来のモデルチェンジで、さらなるStealth 15Mの改良を図ってくることでしょう。でも、現状においても、ウェブカメラの弱点を横に置けば、十分におすすめできます。もしあと250ドルから300ドルほど出しても構わないのであれば、かさばるゲーミングラップトップとしては、15インチサイズなら、先に挙げたMSIのGP66や「Razer Blade 15」などを購入することができます。そこまでグラフィックス性能にこだわらなくてよければ、家でも外でも使えるゲーミングラップトップとして、Stealth 15Mは最良の選択肢ですよ。

まとめ

・3.7ポンド(約1.68kg)の重量かつ0.62インチ(約1.57cm)の薄さで、Stealth 15Mは、XPS 15よりも軽量かつ小型に仕上がっています。

・Stealth 15Mのファンの動作スピードは、設定で抑えられるものの、いざフル稼働となると本当にうるさいです。

カーボングレーホワイトの2色のデザインが用意されており、ホワイトモデルのほうが高額になります。

・Stealth 15Mは、USB-Cケーブルでも充電可能ですが、高速充電には専用の電源アダプターが必須です。

・内蔵のウェブカメラの性能が気になる人には、Stealth 15Mはおすすめできません。

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