【NQNニューヨーク=川内資子】25日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばい。前日と同じ1ドル=111円15～25銭で取引を終えた。米経済対策が合意に至り、景気が下支えされるとの見方から低リスク通貨とされる円は売りが先行した。ただ、ドル不足への懸念後退によるドル売りも出て、相場は方向感に乏しかった。
トランプ米政権と与野党の議会指導部が新型コロナ対策として2兆ドル規模の経済対策で合意した。25日夕時点で同法案は成立していないが、2008年の金融危機後の経済対策を大きく上回る大規模な支援策が実現する見通しが立ったとみなされた。米株式市場でダウ工業株30種平均が大きく続伸したことも、円売りを促した。
ただ、円の下値は堅かった。米連邦準備理事会（FRB）による量的金融緩和策の拡大や短期金融市場への資金供給の強化などで、ドル資金の需要逼迫が和らぐとの見方が広がり、円買い・ドル売りを促した。
円の安値は111円67銭、高値は111円09銭だった。
円は対ユーロで5日続落し、前日比1円5銭円安・ユーロ高の1ユーロ=121円10～20銭で取引を終えた。
ユーロはドルに対して4日続伸し、前日比0.0090ドル高の1ユーロ=1.0875～85ドルだった。ドル資金不足への懸念の後退によるユーロ買い・ドル売りが続いた。
ユーロの高値は1.0894ドル、安値は1.0785ドルだった。
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March 26, 2020 at 04:48AM
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NY円、横ばい 1ドル=111円15～25銭 過剰なドル需要は和らぐ - 日本経済新聞
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