Thursday, July 20, 2023

「過剰」捨て、生活豊かに やましんレディースセミナー - yamagata-np.jp

2023/7/20 21:56

講演するやましたひでこさん

 各界の第一線で活躍する女性を講師に迎える「やましんレディースセミナー」(主催・山形新聞、山形放送)の2023年度第3回例会が20日、山形市の県総合文化芸術館(やまぎん県民ホール)で開かれた。一般財団法人「断捨離」代表・やましたひでこさんが「断捨離~しなやかに華やかに」と題して講演。自身と物との関係性を問い直し、新陳代謝を図ることで、生活は豊かになると強調した。以下は講演要旨。

 本来、私たちはしなやかさ、華やかさを備えている。だが何らかの理由で、流れを滞らせる“詰まり”が生じ、それらは失われている。例えば安全や快適さを保つため、会場などの空間には定員がある。では、自分の家では物があふれる「定員オーバー」を起こしていないだろうか。片付いていない空間は誰もが好きではないはず。そのような問題を解決し、しなやかさを取り戻したい。

 “詰まり”の原因は「過剰」にあると考えている。物が過剰だから気持ちや健康を損なってしまう。そもそも断捨離とは何か。単に物を捨てる行為ではなく、過剰なものを捨てるということだ。「断」「捨」「離」の漢字に共通する考え方は引き算にある。引き算の視点や思考に基づき、過剰を解決しようという提案とも言える。

 家に物が多い原因は自分にあり、自分で解決できる。収納も有効な手段ではあるが、物の量がそこそこであるときの話になる。手の施しようがない状態に陥っている場合は難しい。

 自らの意識で、目の前にある物が今の自分にふさわしいのか、あって心地よいのか、と関係性を問い直したい。かつては「要」「適」「快」だった洋服などは、時間の経過とともに「不要」「不適」「不快」になっていくはずだ。毎年必要な物も出てくるので、ため込まずに物を入れ替える新陳代謝をし、流れを良くすることが生活を華やかにする。

 とはいえ物を捨てることは大変な作業だ。捨てる行動というよりも、必要、不要の判断をするのが面倒だからだろう。だが、判断を保留した物が収納されていってしまう。

 私たちは環境に非常に左右される。快適な空間にいれば快適な気持ちになるし、重苦しい空間なら重苦しくなる。空間は自分たちを包み込むものだという意識をぜひ持ってほしい。服も私たちを包み込む空間と言える。自分の身の回りにある物は“親友”なのか。関係が変わってしまったのなら、(捨てて)お別れしよう。そして住空間は自分を応援してくれているのか、それともいじめているのか。そういった視点で、断捨離によって、すっきりとした空間をつくっていきたい。

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「断捨離」の実践方法について聴いたやましんレディースセミナー=山形市・やまぎん県民ホール

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