Monday, July 31, 2023

FRB、次回会合に向け全ての選択肢排除せず=シカゴ連銀総裁 - ロイター (Reuters Japan)

米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は31日、連邦準備理事会(FRB)は景気後退(リセッション)を引き起こすことなくインフレを引き下げることについて、かなりうまくバランスを取って政策を運営しているとの見方を示し、9月の次回決定会合に向け、一段の金融引き締めが適切か判断するためにデータを注視していくと語った。 (2023年 ロイター/Leah Millis)

[31日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は31日、連邦準備理事会(FRB)は景気後退(リセッション)を引き起こすことなくインフレを引き下げることについて、かなりうまくバランスを取って政策を運営しているとの見方を示し、9月の次回決定会合に向け、一段の金融引き締めが適切か判断するためにデータを注視していくと語った。

グールズビー総裁はヤフー・ファイナンスのインタビューに対し、9月の会合について「何も排除されていない。何も特定の議案もない」とし、「手を縛るようなことはしたくない。FRBはこれまでのところ景気後退を引き起こさず、失業率を上昇させることなく、インフレ率を引き下げてきた。これは多くのエコノミストが不可能と言ってきたことだ」と述べた。

その上で、FRBは景気後退を引き起こすことなくインフレを低下させる「王道」を歩んでいると指摘。3月に銀行部門セクターがストレスを受けた後の過剰な信用の引き締まりは「言ってみれば『吠えない犬』のようだった」とし、16カ月にわたるFRBの急激な利上げを踏まえると、信用状況の引き締りは想定内だったとの見方を示した。

FRBは25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを全会一致で決定。前回6月の会合では利上げを見送っていた。パウエルFRB議長は9月の次回会合について、金利を巡る決定はデータ次第になるとし、会合の時点で判断する「ライブミーティング」になるとの見解を示している。

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