Wednesday, July 19, 2023

娘は43回の入退院 市は『要保護児童』に登録するも“面会時に特段 ... - 毎日放送

 娘(9)に食事を与えず低血糖症にして入院させ、共済金をだまし取ったとして34歳の母親が逮捕された事件。もっと早く娘の異常に気づくことはできなかったのでしょうか。7月19日午後、大阪府大東市が会見を開きました。

 7月19日に送検された、大東市のパート従業員・縄田佳純容疑者(34)。今年1月、当時小学2年生の娘に十分な食事を与えずにケトン性低血糖症で入院させ、共済金6万円をだまし取った詐欺などの疑いが持たれています。

 娘は警察の聞き取りに対して、次のように話したということです。

 (縄田容疑者の娘)
 「ごはん食べるのやめときって言われた。ママからピンク色の薬を飲まされて、それを飲むと気持ち悪くなる」

 警察によりますと、娘は入院の前日、わずか90キロカロリーほどのお菓子しか口にしておらず、母親が処方されていた下剤を無理やり飲まされて下痢を引き起こしていたということです。

 警察の取り調べに対して、縄田容疑者は「娘がおなかが痛いと言ったので下剤を飲ませた」と話しているといいます。

 一方で、入院中には縄田容疑者から娘に対してこんな電話をかけていました。

 (縄田容疑者)
 「泣くなよ、泣くなんてうっとうしいから。食うなよ、寝とけ」

 親子を知る人に話を聞きました。

 (縄田容疑者の知人)
 「毎日ごはんを食べていないだろうなっていうのは見ていてわかるぐらい、見た目が痩せています。お菓子を与えた時に『食べていいの?』と聞かれて、すごく喜んで食べていました。めっちゃ細いなと言ったら『食べへんねん』と縄田容疑者に言われた」

 縄田容疑者の娘は5年前から43回にわたり入退院を繰り返していて、これまでに受け取った共済金と保険金は計570万円。今年1月に娘を入院させた直後には、交際相手を旅行に誘ったり友人を岩盤浴に誘ったりしていました。

 (縄田容疑者の知人)
 「見た目もきれいだしブランド品ももっているし。縄田容疑者はしょっちゅう飲みに行っていて、子ども1人でほったらかしにされているんだろうなと」

 警察は、縄田容疑者が娘を入院させて得た金をエステや外食費にも充てていたとみて、裏付け捜査を進めています。

 なぜもっと早く娘の異常に気づけなかったのか。大東市が7月19日午後に会見を開きました。市によりますと、去年10月、「縄田容疑者が娘に食事を与えていない」などとする通報が2件あり、11月には娘を「要保護児童」に登録していました。しかし…。

 (大東市の担当者)
 「(Q去年10月20日の母子への面談で子どもが3食とっているか確認は?)少なくとも十分な食事がとれているかどうかの確認は質問の中でしております。(Q職員が会った時に痩せている様子の報告はなかった?)特段、お会いした時の話しぶりや様子を見て何か問題になるようなことはなかったです」

 また、入退院を繰り返していたことについては「難病の持病があり、検査のための入院だと聞いていた」などとしています。

 大東市は今のところ第三者委員会の立ち上げなどは予定していないということです。

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