NHKがインターネット活用業務で認められていないBS番組の同時配信に向けた設備費用などを令和5年度予算に計上した問題で、計上に関わり、稲葉延雄会長から厳重注意された林理恵・大阪放送局長は27日、同局で行われた定例記者会見で「十分な確認を怠った。視聴者の信頼を損なうものであり、深く反省している」と陳謝した。
問題となったのは、ネット同時配信サービス「NHKプラス」にBS番組を加えるための予算約9億円。昨年12月、前田晃伸(てるのぶ)前会長の下で林氏ら一部役員の稟議(りんぎ)だけで決め、最高意思決定機関である経営委員会などに報告しなかった。NHK内部で問題を把握したのは国会承認後の今年4月。予算執行前に使途は是正された。
会見で林氏は、記者からBS番組が配信対象外である認識があったのかを問われたが、「違法行為につながりかねないことを、誰も意図してやろうとは思わない。手続きを進める中で十分な確認を怠った。判断が不適切だった」と述べるにとどまった。
また「再発防止に真摯(しんし)に取り組み、信頼回復とガバナンスの強化に努め、しっかりとした放送サービスをお届けすることで、局長としての職責を果たしてまいりたい」と語った。
問題を巡っては経営委員会は前田氏の退職金の10%減額を決め、稲葉会長は林氏ら当時の役員6人を厳重注意した。NHKは25日に、経営の意思決定におけるチェック体制の整備や、役職員の人材教育強化などを盛り込んだ再発防止策を発表している。
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