JVCケンウッドは、ビクターブランドのワイヤレスシアターシステム「EXOFIELD THEATER XP-EXT1」の無償アップデートを3月3日に提供開始。アクション映画やライブ映像などを楽しめるよう、セリフの明瞭さや低音の迫力を優先した音場設定「THEATER ROOM2」を新たに追加する。
XP-EXT1(実売11万円前後)は、ビクターが2020年8月に発売した製品で、独自の頭外定位音場処理技術「EXOFIELD(エクソフィールド)」を搭載し、ヘッドホンリスニングでもスピーカーで聴いているかのような立体音場を再現できるのが特徴。
個人の聴覚特性(音の聞え方)を測定するマイクを内蔵したワイヤレスヘッドホンと、頭外定位処理などを行うプロセッサー部で構成し、Blu-rayなどに収録されたDolby AtmosやDTS:Xといったマルチチャンネル音源(7.1.4ch)の再生に対応。EXOFIELDの技術を用いて処理した音声信号をヘッドホンにワイヤレス送信することで、「自宅にいながら映画館やライブ会場、 スタジアムにいるような立体音場を体感できる」という。
今回の無償アップデートでは、新たな音場設定「THEATER ROOM2」を追加。各スピーカー特性を再チューニングし、低音の出力バランスを最適化しつつ、センターチャンネルの余計な響きを抑えることで、セリフを明瞭かつ自然に再現するという。広い音場と自然な空間を再現する既存の設定「THEATER ROOM1」とあわせて、コンテンツに応じて2種類の異なる音場空間を選べるようにした。THEATER ROOM2は、プロセッサーユニットのファームウェア(DSPソフトウェア Ver.1.0.4)と、スマートフォンアプリの最新バージョン(Ver.1.1.0)を適用することで利用可能になる。
また、このアップデートでは、再生アルゴリズムの改良によって従来と比べてクリアでメリハリのある音質を実現。ファームウェアのアップデート後、再度測定(EXOFILED matching)を行うことで適用される。アップデート方法の詳細は同社サポートページを参照のこと。
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