先週からいくつかのショップで、第11世代Core i(開発コード名:Rocket Lake-S)シリーズの予約販売がスタートしている。販売解禁時間は3月30日22時からで、TSUKUMO eX.のように当日の営業時間を延長しての受け渡しを実施するところもあれば、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店のように翌31日の営業が始まったときに渡す予定としているところもある。
Core i7-11700Kとi7-11700人気が目立つ
販売予約の取り扱い品目はショップによって異なるが、街全体で確認できたラインアップは以下の通りだ(価格は税込み、以下同)。いずれもソケットはLGA1200で、メモリはDDR4-3200まで対応し、PCIeレーンは16となる。末尾にK(KF)がつくモデルはCPUクーラーが省かれている。
発売予定のIntel新CPU一覧 | |||||
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Core i9-11900K | 8コア16スレッド | 3.5GHz〜5.3GHz | Intel UHD G750 | TDP 125W | 7万8000円前後 |
Core i9-11900KF | 8コア16スレッド | 3.5GHz〜5.3GHz | GPUなし | TDP 125W | 7万5000円前後 |
Core i9-11900 | 8コア16スレッド | 2.5GHz〜5.2GHz | Intel UHD G750 | TDP 65W | 6万4000円前後 |
Core i9-11900F | 8コア16スレッド | 2.5GHz〜5.2GHz | GPUなし | TDP 65W | 6万2000円前後 |
Core i7-11700K | 8コア16スレッド | 3.6GHz〜5.0GHz | Intel UHD G750 | TDP 125W | 5万9000円前後 |
Core i7-11700KF | 8コア16スレッド | 3.6GHz〜5.0GHz | GPUなし | TDP 125W | 5万7000円前後 |
Core i7-11700 | 8コア16スレッド | 2.5GHz〜4.9GHz | Intel UHD G750 | TDP 65W | 4万8000円前後 |
Core i7-11700F | 8コア16スレッド | 2.5GHz〜4.9GHz | GPUなし | TDP 65W | 4万4000円前後 |
Core i5-11600K | 6コア12スレッド | 3.9GHz〜4.9GHz | Intel UHD G730 | TDP 125W | 3万8000円前後 |
Core i5-11600KF | 6コア12スレッド | 3.9GHz〜4.9GHz | GPUなし | TDP 125W | 3万5000円前後 |
Core i5-11500 | 6コア12スレッド | 2.7GHz〜4.6GHz | Intel UHD G730 | TDP 65W | 2万9000円前後 |
Core i5-11400 | 6コア12スレッド | 2.6GHz〜4.4GHz | Intel UHD G730 | TDP 65W | 2万6000円前後 |
Core i5-11400F | 6コア12スレッド | 3.6GHz〜4.4GHz | GPUなし | TDP 65W | 2万3000円前後 |
複数のショップで、人気が集まりそうと目されているのは「Core i7-11700K」と「Core i7-11700」だ。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「今回はCore i9とi7でコア構成が同じですからね」と語る。TSUKUMO eX.も「初回は最上位のCore i9-11900K一択という方もいらっしゃると思いますが、けっこう早い段階でi7を中心に回るのかなと思います。相当発熱が高いとのうわさなので、(TDPが60W低くなる)Kなしも人気が集まりそうです」と話していた。
なお、入荷数は「各ラインアップで少なめ」(TSUKUMO eX.)との見方が多く、人気モデルは予約段階で売り切れになる可能性も高い。
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Z590 TaichiにZ590 AORUS TACHYONも――ハイエンド製品が並ぶ
CPUの販売スケジュールが明示されたタイミングで、対応するチップセットとなるIntel 500シリーズ搭載マザーボードのハイエンドクラスもそろい踏みした感がある。パソコンSHOPアークは「今回はCPUの発熱がなかなかなので、どのグレードのCPUを選ぶかでマザーボードのすみ分けもよりはっきりしそうです。それだけの選択肢はそろっていますし、盛り上がりそうですね」と話していた。
ASRockで目立っていたのはATXモデル「Z590 Taichi」だ。価格は5万9000円前後で、オリオスペックは「もともと人気のあるシリーズで待っていた人も多いですね。Thunderbolt 4も対応していますし、狙っている人は多そうです」(オリオスペック)
ギガバイトからは、オーバークロックに特化したE-ATXモデル「Z590 AORUS TACHYON」と、同社Intel 500シリーズの最上位に置かれるE-ATXモデル「Z590 AORUS XTREME」が登場した。価格は7万2000円弱と10万9000円弱だ。「はっきりした個性を前面に出していますよね。価格的にどうなのかと思ったのですが、Z590 AORUS XTREMEは早速売り切れました」(TSUKUMO eX.)
MSIもATXサイズのハイエンドモデルATX「MEG Z590 ACE」を投入している。Thunderbolt 4対応で、価格は6万円強だ。「今回はこちらがMSIのハイエンドという位置づけで、M.2スロットを4基備えるなどゴージャスな構成になっていますね」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)
続いてはPCケースの新顔だ。
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ライザーケーブルがセット2.3万円のMini-ITXケースが登場!
PCケースでは、GEEEKからMini-ITXケース「G1 SE」が登場している。1枚のアルミ板を折り曲げでフロントから天面、背面まで覆う構造で、左右の透明アクリルパネルはマグネットで着脱できる仕様となっている。価格は2万3000円前後だ。カラーはブラックとシルバーの2色がある。
175mm長のライザーケーブル(PCIe x16 Gen 3)がセットになっており、最大325mm長×2.75スロット厚のグラフィックスカードを搭載できる。電源ユニットベイはSFX/SFX-Lで、2.5インチドライブベイも4基備える。ボディーサイズは約145(幅)×330(奥行き)×233(高さ)mmだ。
入荷したオリオスペックは「内部スペースをうまく使ったケースで、コスパも優れていますね。ライザーケーブルの対応はPCIe 3.0までになりますが、熱処理的にもそのあたりが妥当ですし、足かせにはならないんじゃないかと思います」と評価していた。
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ヒートシンクつきのNVMe SSD「AORUS Gen4 7000s SSD」が発売
ストレージ関連では、ギガバイトからM.2 NVMe SSD「AORUS Gen4 7000s SSD」シリーズが登場している。2TBと1TBモデルがあり、価格は5万7000円強と2万9000円弱となる。
2019年7月に登場した「AORUS NVMe Gen4 SSD」シリーズに続く、同社のPCIe 4.0対応SSDの新シリーズで、今回はヒートシンクを搭載している。速度も大幅に向上しており、2TBモデルの速度はシーケンシャル読み出しが最大毎秒7000MB、同書き込みは最大毎秒6850MBとなる。
入荷したTSUKUMO eX.は「第11世代Core iシリーズが投入される直前で、いいタイミングですね。7000Mbpsクラスの選択肢がまた1つ増えて、選びやすくなったと思います」と話していた。
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