Monday, February 1, 2021

石綿対策、工事現場の対応不十分 熊本労働局「対策を徹底させる」 | 熊本日日新聞社 - 熊本日日新聞

 熊本県内の労働基準監督署が昨年12月に実施した工事現場の一斉指導で、建物に含まれるアスベスト(石綿)への対応が不十分な解体工事現場が目立った。今後、昨年7月の豪雨で被災した家屋の解体なども増えると想定され、熊本労働局は「解体前に注意を喚起し、対策を徹底させたい」としている。

 豪雨被災地を中心に一斉指導の対象となった建物解体現場27カ所のうち、19カ所(70%)で石綿対策を定めた石綿障害予防規則違反を確認。労基署は労働安全衛生法に基づき、是正を勧告した。

 違反の内容は(1)建物に石綿が含まれていないか事前の調査不足(12カ所)(2)専用の防護マスクの不備(5カ所)(3)石綿作業者以外の立ち入り禁止措置の不備(4カ所)(4)作業者への特別教育の不足(同)-など。複数の違反があった現場も。

 中皮腫や肺がんを発症するリスクがある石綿への対策は、昨年10月から予防規則が順次強化され、今年4月からは全部材を事前調査の対象とするなどさらに厳格化される。労働局は豪雨被災地で公費解体が本格化した昨年10月にも、芦北町の現場をパトロールするなどして解体業者らに石綿対策の徹底を呼び掛けている。(太路秀紀)

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