家庭内で家電が鳴らす音を「読む」ことができます。
聴覚障害者や難聴の人たちに、身の回りで鳴る音をスマートウォッチに文字情報として教えるアプリの開発が進んでいます。それがワシントン大学で開発中の「SoundWatch」です。
たとえば電離レンジが動作終了したときの電子音、ドアベル、出しっぱなしの水、火災報知器、スマホの目覚ましなどが聞こえてくると、スマウォの内蔵マイクが拾った音を分析。その種類と音量、継続時間を振動と共に知らせるようになっています。
開発者の経験から生まれた
開発者はDhruv Jainさん。彼は難聴であるため、火災報知器が鳴っている中でも眠っていた…という自身の経験からこのアプリが生まれました。
このアプリは、今はまだ家庭内での使用に限っているようですが、考えると洗濯機や消防車、電車やバスの案内などなど、私たちの周りは注意喚起を促すための音だらけですよね。ほとんどの音は聞こえることが前提で作られており、聞こえなければいかに日常生活が不便なのか、想像に難くないかと思います。
無料でダウンロードできる
「SoundWatch」は、すでにAndroid用に無料でリリースされており、ユーザーからのフィードバックを待ち望んでいます。上記の音だけでなく、犬や猫の鳴き声や、赤ちゃんの泣き声も検知するよう機械学習されているのですが、実はまだ間違った表示をしたり、周囲の雑音から何が大事な音なのかを選択するのに時間がかかったりしているようで、完璧になるのはまだ先の話のようです。
ハイキング中には、鳥のさえずりも教えてくれるというから、優しい世界が見えてきそうですね。
Source: YouTube, Google Play, University of Washington via NEW ATLAS
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