国立天文台は11月25日(ハワイ現地時間)、国立天文台ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」が、12月6日に地球へ帰還するJAXA(宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ2」を撮影することに成功したと発表しました。
こちらの画像で中央に小さな点として写っているのが、現地時間11月20日にすばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「ハイパー・シュプリーム・カム(HSC)」によって撮影された「はやぶさ2」です。はやぶさ2の動きに合わせながら撮影された3分間露出の画像5枚から作成されているため、背景の星は細長く伸びた点線として写っています。
また、次の連続画像はすばる望遠鏡が撮影した5枚の画像をアニメーション表示したもので、「はやぶさ2」は中央付近を左上から右下に向かって移動しているかすかな点として捉えられています。
国立天文台によると、撮影時の地球から「はやぶさ2」までの距離は約580万kmで、カシオペヤ座の方向にある24.6等級の光点として観測されたといいます。「地球に帰還する『はやぶさ2』の姿をすばる望遠鏡が捉えることができて光栄に思います」と語るハワイ観測所所長の吉田道利氏は「『はやぶさ2』の新たな挑戦にも貢献していきたいと考えています」ともコメントしています。
なお、すばる望遠鏡は10年前の2010年6月、大気圏へ突入してミッションを終えた初代「はやぶさ」をその8時間前に捉えることに成功しています。5年前の2015年6月には「はやぶさ2」がサンプル採取を実施した小惑星リュウグウの撮影も行っています。
Image Credit: 国立天文台
Source: 国立天文台
文/松村武宏
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