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AppleはMac上でWindowsを動作させるために「Boot Camp」を提供していますが、このBoot CampはIntel製チップを搭載したMacにしか対応しておらず、Apple初のApple Siliconである「M1」チップを搭載したMacBook Air、Mac mini、MacBook Proには対応していません。しかし、このM1チップを搭載したMac上でWindowsを動作させることに開発者のAlexander Grafさんが成功しています。
ARM Windows M1 Mac virtualization demonstrated - 9to5Mac
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Mac上でWindowsを動作させるためのBoot Campは、記事作成時点ではApple Silicon搭載Macに対応していません。そのため、Apple Silicon搭載MacではApple Siliconと同じアーキテクチャを採用しているARM版Windows 10をインストールすることで、MacでもWindowsが使えるようになるのではとされていました。実際、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当ヴァイスプレジデントのクレイグ・フェデリギ氏は、Apple Silicon搭載MacでネイティブにWindowsを動作させることができるとArs Technicaに語っています。ただし、MicrosoftはARM版Windows 10について、「OEMにのみライセンス供与している」と回答しているため、ライセンスの問題でApple Silicon搭載MacにARM版Windowsをインストールすることは難しいとされており、フェデリギ氏もArs Technicaに対して「本当にMicrosoft次第です」と語り、Apple Silicon搭載MacでWindowsをサポートできるか否かはMicrosoft次第であるとしています。
そんな中、開発者のGrafさんが実際にApple Silicon搭載Mac上でWindowsを動作させることに成功しています。
Who said Windows wouldn't run well on #AppleSilicon? It's pretty snappy here ????. #QEMU patches for reference: https://t.co/qLQpZgBIqI pic.twitter.com/G1Usx4TcvL— Alexander Graf (@_AlexGraf) November 26, 2020
GrafさんはApple Silicon搭載Mac上でWindows 10を動作させた感想として「かなりきびきびと動作する」と語っており、さらに「x86(32bit)アプリケーションも非常に上手く動作します。Rosetta 2ほど高速に動作するわけではありませんが、近いものがあります」とも語りました。
GrafさんはOS X Yosemiteで導入された「Hypervisorフレームワーク」を用い、Windows 10のInsider Preview ARM64を仮想化しています。Appleによると、Hypervisorフレームワークにより、ユーザーはカーネル拡張(kext)を使用せずに、ユーザースペース上で仮想化技術を扱えるようになるとのこと。加えて、オープンソースのバーチャライザーであるQEMUにカスタムパッチを適用することで、仮想化を成功させているそうです。
なお、GrafさんはApple Silicon搭載Mac上でWindows 10を動作させるための詳細な手順を以下のページで解説しています。
[PATCH 0/8] hvf: Implement Apple Silicon Support
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